アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督が、今季限りでの退任を明言した。
1996年にアーセナルの指揮官に就任したヴェンゲル監督。長期に渡る指導の中で数々の選手をスターへと成長させ、03-04シーズンにはプレミアリーグ史上初の無敗優勝を成し遂げるなど数々の栄光を築いてきた。
しかし、近年まれに見る長期政権は、22年目にして幕を閉じることになった。クラブ公式サイトは、指揮官のコメントを伝えている。
「クラブと慎重に話し合い検討した結果、シーズン終了後に退任するのが正しいと感じた」
「思い出に残る数年間、このクラブに奉仕できたことに感謝している。私は、全力でコミットし、完全な誠実さを持ってクラブを管理してきた。このクラブを特別な存在にしてきたスタッフ、選手、ダイレクター、ファンに感謝したい。サポーターには、チームを後ろから力強く支えることをお願いしたい」
「アーセナルを愛する全ての人へ。永遠の愛とサポートを。アーセン・ヴェンゲル」
ヴェンゲル体制下で常にリーグ戦でトップ4フィニッシュを続けていたアーセナルだが、近年は思ったような結果を残せず。昨季は就任から初めてトップ4フィニッシュを逃すと、今季もリーグで6位に甘んじ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は、ヨーロッパリーグ(EL)で優勝しなければ厳しくなっている。
サポーターが「Wenger Out」といったバナーをスタジアムで掲げるのは恒例行事に。日に日に指揮官への風当たりは強まっていた。
そんな状況の中、アーセナルはクラブの功労者にしてレジェンドを、唯一残されたタイトルであるヨーロッパリーグで優勝し、最高の形で送ることは出来るのだろうか。


