横浜FMは23日、天皇杯準決勝で柏レイソルと対戦。試合は柏に先制を許すと、後半開始早々に扇原貴宏が負傷する苦しい展開。しかし、代わって入った伊藤がワンチャンスを活かしてタイスコアに戻すと、延長戦では終了間際にウーゴ・ヴィエイラが逆転弾を挙げて、元日に行われる決勝戦へと駒を進めた。
途中出場した伊藤は「負けていたので、流れを変えるっていうのもそうだし、ゴール決めるっていうのが一番大事かなとは思っていました」と話し、狙い通りにいったことには満足気な表情を浮かべる。続けて、得点シーンについてもこのように振り返った。
「自分が(下平)匠にパスを出したんで。で、いいところに走れば来るかなっていう感覚はあったので。あれは匠に感謝したいですね」
天皇杯を制することができれば、来季のアジア・チャンピオンズリーグ出場も決定する。伊藤はチームとして気を引き締めることが重要だと話す。
「とりあえず今は1週間いい準備をして、浮かれないように。チームとしてちょっと若さがあるというか、そういう感じはするので。しっかり1週間で気を引き締めて、もう1回決勝戦えるメンタルにして、なんとか頑張りたいと思います」
今季はケガにも苦しみ、「終わりよければ的な…よしじゃないですけど」と話し、笑いを誘った伊藤。個人としても難しかったシーズンを最高の形で締めくくることができるだろうか。
