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明治安田生命J2リーグ

躍動する“京都の主翼” 小屋松知哉。気鋭指揮官との出会いで芽生えた大黒柱としての自負

13:00 JST 2019/08/23
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明治安田J1・J2リーグの計40クラブの前半戦MVPを選ぶウイニングイレブン×DAZN『Fans' Choice: J.LEAGUE』。vol.4はJ2の11クラブから選出。今回は京都のFW小屋松知哉にフォーカスする。

28試合で6得点4アシスト。その数字に増して、京都サンガF.C.の左サイドにおける小屋松知哉の存在感は強い。チームでただ一人の全試合スタメン出場。4-3-3をベースにワイドなパスワークを駆使するスタイルにあって、コンビネーションと個人の仕掛け両方で違いを生み出せる小屋松はチャンスメイカーとして重要な役割を果たしている。

■中田一三監督の下で再ブレイク

現在24歳の小屋松は京都橘高校の2年生時に、1年先輩の仙頭啓矢との2トップで第91回の全国高校サッカー選手権で母校を準優勝に輝き、大会得点王を獲得。キャプテンとして臨んだ翌年の同大会でもベスト4に導いた。鳴り物入りで加入した名古屋グランパスでもルーキーイヤーから注目を集めたが、左ひざに重傷を負い、長期のリハビリから復帰後も時折輝きを放つものの、主力として定着できないまま期待されていたリオ五輪の代表も逃し、2017年より故郷のクラブでプレーすることとなった。

移籍して1年目はJ2ながらキャリアハイとなる8得点を記録し、再ブレイクを予感させたが、昨年は途中出場が増えたこともあり、5得点に止まった。——悪い選手ではないが特筆するべき存在でもない。そうした評価が周囲で定着し出していた状況で迎えた2019年に小屋松は再ブレイクする。もちろん彼自身が一念発起してサッカーに取り組んでいることもあるだろうが、何より大きかったのが中田一三監督との出会いだろう。

気鋭の新監督が掲げる攻撃スタイルにおいて、左サイドの高い位置に張り出したところから機を見て中央に攻め入る役割は小屋松の特徴を最大限に発揮させる良いきっかけとなったのだ。ボールを持てば目の前にディフェンスがいても強引に勝負を仕掛けて、抜き切るか止められるかという勝負は小屋松のスペシャリティだ。

それに加えて、今年の小屋松は中盤の庄司悦大や重廣卓也、左サイドバックの黒木恭平と良い距離感を作りながら、タイミング良くパスを受けて、相手ディフェンスの準備が整い切らないうちに仕掛けて決定的なシュートやラストパスに結びつけている。第24節のFC岐阜戦では左サイドで一気にスピードに乗ってペナルティエリアまで進出し、正確なラストパスで金久保順の鮮やかなゴールをアシストした。

その一方で小屋松のパスも増えており、ワイドな位置で中央から受けてリターンするケースもあれば、中央に流れて細かいパスでディフェンスを崩しにかかるケースもある。アウトサイドからの仕掛けを最大の武器としながらも周囲の選手をうまく生かすことにより、京都の攻撃にバリエーションをもたらしているのだ。開幕時に取材した時に小屋松はゴールやアシストを増やして行くことを課題にあげていたが、現在はそうした結果もチームプレーの中に見出せている。

第25節のツエーゲン金沢戦ではこれまでにあまり見られなかったプレーが後半アディショナルタイムの同点弾を生んだ。ゴール前に相手を押し込んだ京都は田中マルクス闘莉王がペナルティエリアの手前でFW一美和成からパスを受けて一美にリターンする。そこから一美が右ワイドに持ち込んでグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドの混戦から抜け出た小屋松が見事に流し込んだのだ。

高い集中力と執念が生んだ殊勲のゴール。テクニカルエリアで中田監督が渾身のガッツポーズで喜びを表現する中で、小屋松は仲間の祝福を受け流しながらハーフウェーラインに戻り、さらに加点して逆転していく姿勢を見せた。小屋松の勝利に対する貪欲な姿勢を象徴するシーンだが、チームが昇格に向けて団結力を増していく中で、小屋松の大黒柱としての自負も増している様子だ。

■自動昇格という明確な目標

もともと育成年代から注目を集め、各年代の代表候補にも名を連ねてきたアタッカーにとって、同期のリオ世代はもちろん、東京五輪世代もどんどん台頭している流れの中で焦燥感もあるだろう。しかし、現在はJ2を舞台に戦い抜き、主力として京都をJ1昇格に導くという明確な目標がある。

魅惑的なコンビネーションを駆使したサッカーを展開しながらJ2の3位に付ける京都。首位の柏レイソル、2位の大宮アルディージャがともに手強い相手であることは間違いないが、自動昇格のチャンスは十分にある。J1の舞台で京都の中心として輝きを放つことができれば、再び脚光を浴びることになるはずだ。残り14試合、左サイドのポジションでチームの攻撃に良い流れをもたらしながら、決定的なゴールやアシストで勝利に導く先に飛躍の道は開かれるか。

高校サッカーのスターではない。いままさに京都サンガの主翼として躍動する小屋松知哉に注目だ。

文=河治良幸

ウイニングイレブン×DAZN『Fans' Choice: J.LEAGUE』vol.4 登場11選手一覧

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