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「負ければ本当に終わり」。崖っぷちの湘南、松本、磐田…彼らが生き残るために必要なこと

 今季の明治安田生命J1リーグは残り3試合。優勝争いと同様に、残留争いもクライマックスを迎えている。現在、降格の可能性が高まっているのは湘南ベルマーレ、松本山雅FC、ジュビロ磐田の3チーム。後がなくなった彼らは、果たしてどのような状態にあるのか。残留争いを特集したDAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』で、3チームのキーマンたちがそれぞれの想いを語っている。

■湘南:いまこそ求められる“自分たちらしさ”

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 勝点31で16位に沈む湘南は、目下6連敗中と泥沼にはまっている。曹貴裁監督がチームを離れて以降、9試合勝ちがなく、カリスマ指揮官が離脱した影響の大きさが窺える。ボランチの齊藤未月は、低迷の要因を次のように分析する。

 「やっぱり曹さんがいなくなって以降、勝ちが続かないとチームもそうだし、選手自身も不安な気持ちになってしまっていた。何が正解で、何をやるのか。自分たちのなかで明確ではなかったことが一番の原因だと思います」

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 梅崎司は「騒動によって自信を失ってしまった」と語る一方、「そのせいにしてはいけない。自分たちの心の弱さなのかなと思います」と精神面の脆さを指摘した。

 それでも前節のC大阪戦では、0-1で敗れたものの、上位相手に善戦するなど光明を見出す一戦となった。齊藤もその手ごたえを口にする。

 「前半の立ち上がりから僕たちらしさというか、誰が見ても湘南のサッカーだというのが分かるようなプレーができたと思いますし、失点してからもチャンスは作れた。後半に僕たちの強さが出るというサッカーができたのはいい材料かなと思います」

 今節はアウェイでFC東京と対戦する。首位チーム相手に厳しい戦いが予想されるが、勝点3獲得への意欲は衰えていない。「3ポイントをしっかりとって可能性を広げられる試合にしたいなと思うし、運もしっかり引き寄せていい試合をしたい」と齊藤が言えば、梅崎も「自分たちらしく戦って、勝利を掴めるように、残留できるように、みんなで協力して戦っていきたい」と一致団結を誓っている。

■松本:残留に必要なのは得点力不足の改善

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 その湘南を1ポイント差で追う松本も、苦しい戦いが続いている。低迷の原因は、何より得点力不足にある。ここまで19得点はリーグワースト。このポイントの改善こそが、松本の最大のテーマとなる。

 「得点を取らなければいけないので、そこについてのこだわりは強く持っている」と語るのは飯田真輝。今季26試合に出場する守備の要は「全員で守り、そこから速攻するというのが今までのスタイルでしたけど、少しずつ組み立てながら攻撃することもでき始めている」と、課題の攻撃面にも手ごたえをつかみ始めているという。また、トップ下を務める杉本太郎も、「いい方向に向いている」と同様の見解を口にしている。

 良い流れのなかで迎える今節は、ホームに2位の横浜FMを迎える。実力上位チームとの対戦について、飯田は「個の力では残念ながらマリノスさんには勝てないと思うので、グループ、チームとして共通意識を持つことが必要」と、警戒を強める。

 松本にとってカギとなるのは先制点だ。今季、先制した9試合で5勝4分と負けがない。「早い時間帯に先制点が奪えればいい」と杉本が言うように、先行逃げ切りの展開に持ち込みたいところだろう。

 「うちも勝点3が必要ですが、マリノスさんも優勝に向けて勝点3が必要。うちにもチャンスはあると思っています」と飯田が言うように、横浜FMが優勝争いの重圧に苛まれるようだと、松本にも十分勝機はあるはずだ。

■磐田:生き残るために最低でも2勝が必要

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「これで負ければ、本当に終わりなので」

 大久保嘉人が危機感をあらわにするように、18位の磐田は崖っぷちに追い込まれている。

 すでに16位以下が決定している磐田が残留を成し遂げるには16位となり、昨季同様にプレーオフで生き残りをかけるしか道は残されていない。16位の湘南とは6ポイント差で、残り3試合で最低でも2勝が必要。そのうえで湘南と松本の結果に運命が委ねられることになる。

 「勝てそうな試合で負けてしまったり、引き分けで終えられる試合でも負けてしまったり。そういう細かい部分でまだまだ足りなかった。他のチームに比べて弱かったと思います」

 ディフェンスリーダーの大井健太郎が振り返るように、今季の磐田は勝負良さを露呈し、大いに低迷した。二度の監督交代を経て、24節からスペイン人のフェルナンド・フベロ監督が指揮を執る。3連敗と当初は結果が出なかったが、直近の5試合では2勝1分2敗と盛り返し、残留に望みをつないでいる。

 「ポジションが明確になって、ボール保持者がボールを出すときに迷う回数が少なくなった。自分たちがボールを保持すれば、それだけ守備の時間が減る。ピンチの数も減るし、逆にチャンスも多くなると思う」

 新体制による変化を、大井はそう説明する。

 新たなスタイルへの手ごたえを感じる一方で、山田大記や川又堅碁ら故障者も次々に復帰。「今はリハビリの選手はひとりもいませんし、誰が出てもいいように、みんながいい準備をできると思います」と、大井も現在のチーム状況を前向きに捉えているようだ。

 今節は札幌の本拠地に乗り込む。求められるのは、勝点3だけだ。大久保は残り試合へのポイントを次のように語った。

 「どんどん前にボールを預けることをすればね。点を取る能力を持っている選手はいっぱいいるので、それが一番大事になってくると思います」 

 泣いても笑っても、残りは3試合。追い込まれた3チームの運命は、果たして……。

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