「最終ラインの方が楽ですね」
そう語るのは、カマタマーレ讃岐の岡村和哉だ。
明治安田生命J2リーグ第10節が22日に行われ、讃岐はアウェイの鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで、徳島ヴォルティスとの「東四国クラシコ」に臨んだ。讃岐は前節終了時点で最下位。過去のリーグ戦対戦成績は4分け2敗と未勝利だったが、1-0で最下位脱出となる白星を挙げた。
試合は徳島優位で進む。岡村は「前半は我慢しよう」とチーム内で共有していたと話すが、それでも数多くのピンチを招いた。「そこは改善するところ」と、反省を口にする。
67分、MF永田亮太のゴールで先制。その後、チームは3バックに移行。4-4-2のディフェンシブハーフだった岡村が3バックの中央に入った。最終ラインに入るのは久しぶりではと指摘されると、岡村は「最終ラインの方が楽」だと語って記者たちの笑いを誘う。さらに、次のように続けた。
「気持ちはしんどいけど、守れるという自信があった。3枚の真ん中は、それほど運動量が求められるポジションではない。危ないところを抑えておけば大丈夫かなと。いろいろな指示も出せたし、良かったのではないかと思う」
徳島に21本のシュートを打たれながらも、1-0で逃げ切りに成功。岡村、次にように総括した。
「(ボールを)取りに行ける場面では、取りに行って良かったと思う。しかし、なかなか取れなかった。それならば、相手が焦れたところをカウンターとかセットプレーとか、その方が効率ええやんと。相手の3バックになった時の3枚は、それほどアジリティが高くないので、カウンターとかなら攻め込めると思っていた。うまいことセットプレーを取れて、その流れから得点できて良かった」
また58分から、MF渡邉大剛が昨年11月以来となるリーグ戦出場を果たした。その点について質問すると「疲れていたため、(渡邉の投入でチーム内に変化があったかは)分からなかったです。しかし勝たせてあげたいという気持ちはあった。大剛さんも集中していましたし、しっかりチームがまとまったと思います」と、振り返った。
今季2勝目で20位に浮上した讃岐の次節は28日、ホームにアビスパ福岡を迎える。
