9日のラ・リーガ第12節、レアル・マドリーは敵地バジェカスでのラージョ・バジェカーノ戦をスコアレスドローで終えた。
先週のミッドウィーク、リヴァプール戦を0-1で落として、アトレティコ・マドリー戦に続く今季2敗目を喫したレアル・マドリー。早く勝利を取り戻したいところだが、ラージョの本拠地バジェカス……ここ3回の対戦を2分け1敗で終えるなど、苦手としているスタジアムだ。
シャビ・アロンソ監督は負傷したチュアメニの代わりにカマヴィンガをアンカーで起用。全スタメンはGKクルトワ、DFバルベルデ、アセンシオ、ハウセン、カレーラス、MFギュレル、カマヴィンガ、ベリンガム、FWブラヒム、エンバペ、ヴィニシウスで、4-3-3のシステム(ベリンガムをトップ下とすれば4-2-3-1)を使用している。
前半、予想された通り、マドリーはラ・リーガでも一際ピッチの横幅が狭いバジェカスで苦戦。序盤にギュレルがミドルでゴールをうかがう場面はあったが(GKバタジャが横っ飛びでセーブ)、その後にはラージョの前から仕掛けられるプレス、組織立った縦に速い攻撃に苦しんだ。ラージョのプレーは良質だったが、それを差し引いて、マドリーが低調とも言えなくはなかった。
ラージョは20分、ラティウがペナルティーエリア内右に到達してシュートを放ったが、これはクルトワがセーブ。その2分後にはマドリーが反撃。アタッキングサードからの細かな連係から、最後はペナルティーエリア内のヴィニシウスがシュートを放つも、GKバタジャのセーブに遭った。マドリーは全体的に攻撃のアイデアが乏しく、スコアレスドローで試合を折り返している。
ハーフタイム、シャビ・アロンソ監督はイエローカードを1枚受け、なおかつプレー的に不安定だったハウセンを下げてラウール・アセンシオを投入。迎えた後半、マドリーはボールを保持してラージョ陣地に攻め込むも、相手の守備をなかなか切り崩せず、反対にカウンターの餌食となる。とりわけ、ヴィニシウスが後半から守備強度が落ちることもあって、右サイドバックのラティウのオーバーラップが驚異となっている。サイドで深みを取れずに攻めあぐね、焦り、焦りゆえにアイデアが枯渇する……マドリーが優勢という感覚はなかった。
シャビ・アロンソ監督は71分、ブラヒムをセバージョスと交代して中盤の展開力を上げ、さらに79分にカマヴィンガをロドリゴ、82分にバルベルデをトレントと代えている。
だが、その後もマドリーの攻撃は上向かず。トレントのクロスボールを中心に決勝ゴールを狙い続けるも、結局スコアを動かせず、0-0のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。マドリーはバジェカスで4試合勝利なし。何よりシャビ・アロンソ監督が実践するフットボールは、シーズンが進むに連れて質を落としている感触があり、一段と疑いの目を向けられることになりそうだ。
今季ここまで敗北したアトレティコ、リヴァプール戦以外の公式戦13試合に全勝していたマドリー。このラージョ戦がビッグマッチ以外で初めて勝利を逃した一戦となった。首位を走るラ・リーガではアトレティコ戦以来、5試合ぶりに勝ち点3を獲得し損ねた一戦となり、同日にセルタ戦を控えるバルセロナに勝ち点差を3まで縮められる可能性がある。




