2018_8_8_woodward(C)Getty Images

【補強診断:70点】ビッグサマーにならず…最終ラインはプレミア最高クラスも中盤と前線は不安な陣容に~マンチェスター・U~

▶プレミアリーグ 2019-20シーズンDAZN完全独占!マンチェスター・ユナイテッド観るならDAZN。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

主な獲得・放出

【IN】
MFダニエル・ジェームズ(21歳、ウェールズ)
←スウォンジー、移籍金:1500万ポンド(約19億円)

DFアーロン・ワン=ビサカ(21歳、イングランド)
←クリスタル・パレス、移籍金:5000万ポンド(約64億円)

DFハリー・マグワイア(26歳、イングランド)
←レスター・シティ、移籍金:8000万ポンド(約103億円)

【OUT】
MFアンデル・エレーラ(29歳、スペイン)
→PSG、フリー

DFアントニオ・バレンシア(33歳、エクアドル)
→LDUキト、フリー

FWロメル・ルカク(26歳、ベルギー)
→インテル、移籍金:8000万ユーロ(約95億円)

※移籍金は推定を含む

基本フォーメーション: 4-3-1-2

2018_8_2_manutd2

【補強総合評価:70点】守備強化も放出選手の代役確保を怠る ※100点満点

2018_8_8_woodward(C)Getty Images

まず6月にウェールズ代表MFダニエル・ジェームズを推定移籍金1500万ポンド(約19億円)で獲得。爆発的かつ持続力のあるスピードを売りにする21歳だが、プレシーズンのパフォーマンスからもレギュラークラスの即戦力となることは期待できない。あくまでも攻撃のオプションだろう。

一方、昨季にクリスタル・パレスでブレークした右サイドバックのU-21イングランド代表DFアーロン・ワン=ビサカは、プレシーズン中のベストプレーヤーで、不動のレギュラーとして期待される。移籍金は5000万ポンド(約64億円)と高額になったが、サイドバックとしてはプレミア最高とも言える守備能力。一対一の強さは抜群で、右サイドの守備の不安は解消されるはずだ。

そして、最重要の補強ポイントだったセンターバックには、イングランド代表DFハリー・マグワイア(レスター・シティ)を8000万ポンド(約103億円)で補強。圧倒的な空中戦の強さと対人能力を備えており、DF史上最高額となったが必要不可欠な補強だった。

ただ、アンデル・エレーラを流出したことで手薄となった中盤には、うわさされたポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(スポルティング)の獲得を最終的に実現させることができなかった。さらに、インテルに売却したFWロメル・ルカクの代わりとして、マリオ・マンジュキッチ(ユヴェントス)らフィジカル色の強いセンターフォワードも狙うも、これも最終的に交渉から手を引いた。

かねてから移籍市場での立ち回りの悪さが目立ってきた強化担当のエド・ウッドワード氏は、1選手の獲得に時間がかかり過ぎた割には移籍金を抑えることができず、売却した主力選手の代役の確保を怠った。マグワイア獲得を発表した移籍市場閉鎖1週前にはビッグサマーを予感させたが、終わってみればその仕事ぶりは称賛されるものにはならず、改めてクラブに優秀なスポーツ・ディレクターを据える必要があることが明確となった。

【GK・DF評価:S】2選手の加入で後ろの5枚は強力に

2018_8_8_maguier

ダビド・デ・ヘアは当初、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したことで移籍が濃厚とみられていたが、一転して契約延長が迫っており、残留が決定的に。昨季終盤こそイージーミスが目立っていたが、この世界最高峰のGKを慰留できた点は非常に大きい。また、ワン=ビサカの逆サイドにはファンが選定する昨季の年間MVPに選ばれたルーク・ショーがおり、2人がフル稼働できればサイドバックの質はリーグ屈指。懸念だったヴィクトル・リンデロフの相方となるセンターバックには、プレミアリーグの適応に心配ない国内屈指のCBマグワイアを獲得。最終ラインの4人+GKの個々のメンバーのクオリティで言えば、ビッグ6の中でも最高クラスと言える陣容となった。

【MF評価:B】不安なポグバのモチベーション

2018_8_8_pogba(C)Getty Images

パリ・サンジェルマンに移籍したエレーラの代役を確保しておらず、昨季からの戦力ダウンは否めない。スコット・マクトミネイの成長は目を見張るものがあるが、年齢による衰えがみられるネマニャ・マティッチ、退団希望を表明していたポール・ポグバのモチベーションが気になるところ。昨季にプレミア1年目で苦戦したフレッジとペレイラの2人がパフォーマンスを上げなければ、枚数的にもかなり厳しい状況だ。やはり、キック精度が高く決定的なパスを供給できるブルーノ・フェルナンデスは是が非でもほしい逸材だった。

【FW評価:A】求められるウインガーの得点力アップ

2018_8_8_greenwood(C)Getty Images

プレシーズン中はセンターフォワードとしてもプレーしたアントニー・マルシャルは良好なコンディションで開幕を迎えるが、好調が長続きしないムラのあるタイプで、全幅の信頼は置けない。マーカス・ラッシュフォードはもちろんのこと、ウインガーであるジェシー・リンガードやフアン・マタらの得点力アップも求められる。他方、プレシーズン中にインパクトを残した17歳の逸材、メイソン・グリーンウッドは両足が使える冷静なフィニッシャーで、テクニックも非凡。ゴールの嗅覚に優れるこの若者にプレッシャーをかけるわけにはいかないが、出場機会を与えるだけの価値はある。あとは、残留濃厚のアレクシス・サンチェスがアーセナル時代のパフォーマンスを取り戻せば、“補強”になり得るのだが…。

【戦力総合評価:75点】優勝争いは厳しく、現実的な目標はCL復帰

2018_8_8_Solskjær(C)Getty Images

昨季6位となったことでヨーロッパリーグ行きとなったユナイテッドだが、今夏ここまでの補強を鑑みると、今季も現実的な目標はCL出場権獲得の4位以内となりそうだ。

ただ、ベストメンバーが揃った際の守備陣は豪華で、彼らが負傷なく順調に稼働できれば大崩れはないはずだ。中盤の底にマクトミネイやフレッジなどを配することでソリッドな守備を敷き、ラッシュフォードやマルシャル、リンガードらのスピードを活かすスタイルが得策に思えるが、そうなるとポグバの扱い方が難しくなる。スールシャールはプレシーズン中、個々のコンディション調整に重きを置いていた様子で、布陣を含めてベストメンバーが定まっていない。どのように仕上げていくか注目だが、チーム構築が遅れるようだと厳しい立場になるはずだ。

一方、ポジティブな面を探せば、アフリカ・ネイションズカップとコパ・アメリカに参戦した選手が少ない点が挙げられる。プレシーズンマッチで6戦6勝だったように、個々のコンディション面は比較的早めに仕上がっている。それだけに、序盤戦で何とか上位争いできるようなスタートダッシュを決めたい。オールド・トラフォードで行われる開幕節のチェルシー戦は非常に重要。ここで勝利して勢いをつけることが必要だ。

==

2019-20シーズンのプレミアリーグもいよいよ開幕。

今年はなんとしてでもCLへの帰還が求められるシーズンとなる。そのためには開幕戦を勝利で飾り、スタートダッシュを切らなければならない。

気になる開幕戦の放送予定は以下の記事からチェックできる。

【プレミアリーグ 2019-20開幕戦】マンチェスター・ユナイテッドの注目選手や放送予定・試合日程まとめ

プレミアリーグ 2019-20シーズンDAZN完全独占!マンチェスター・ユナイテッド観るならDAZN。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

Goal-live-scores
広告
0