【補強診断】アザール退団&補強禁止を「チャンス」と捉えて…期待の掛かるランパード新監督~チェルシー~

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(C)Getty Images
2019-20シーズンの欧州リーグがついにスタート。『Goal』では、欧州5大リーグ開幕を前に、ビッグクラブの補強診断と戦力分析を実施する。今回は、新たにクラブのレジェンド、フランク・ランパードを新監督に迎えたチェルシーだ。

 

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■主な獲得&放出

【IN】
FWタミー・エイブラハム(21歳、イングランド)
←アストン・ヴィラ(期限付き移籍終了)

MFマテオ・コバチッチ(25歳、クロアチア)
←レアル・マドリー、移籍金:4500万ユーロ(約55億円)※完全移籍

MFクリスティアン・プリシッチ(20歳、アメリカ)
←ドルトムント(期限付き移籍終了)

MFメイソン・マウント(20歳、イングランド)
←ダービー(期限付き移籍終了)

DFクルト・ズーマ(24歳、フランス)
←エヴァートン(期限付き移籍終了)

【OUT】
FWエデン・アザール(28歳、ベルギー)
→レアル・マドリー、移籍金:1億ユーロ(約121億円)

FWアルバロ・モラタ(26歳、スペイン)
→アトレティコ・マドリー、移籍金5500万ユーロ(約67億円)

FWゴンサロ・イグアイン(31歳、アルゼンチン)
→ユヴェントス(期限付き移籍終了)

DFオラ・アイナ(22歳、ナイジェリア)
→トリノ、移籍金:1000万ユーロ(約12億円)

 

◆基本フォーメーション:【4-2-3-1】または【4-3-3】

2018_8_4_chelsea

【補強総合評価:-点】実質新戦力はプリシッチのみ

Christian Pulisic Chelsea 2019

長らくチームの絶対的エースだったエデン・アザールがレアル・マドリーに新天地を求めたこの夏は、一方で18歳未満の選手の移籍に関する規定に違反したとしてFIFAから補強禁止処分を受けたため、新戦力の獲得ができなかった。

しかし、今年1月に獲得済みで、チェルシーからローンの形で半年間ドルトムントに残っていたクリスティアン・プリシッチは新たにチームへと加えることができた。“ポスト・アザール”の有力候補となる彼の加入は不幸中の幸いだったが、それ以外に加わったのはミヒー・バチュアイ、タミー・エイブラハム、メイソン・マウント、ケネディ、ティエムエ・バカヨコ、クルト・ズーマ、フィカヨ・トモリらローンバックの選手のみ。

エイブラハムやメイソンのように2部で結果を出して“凱旋”してきた選手たちの成長には期待が持てるが、その他は少なくとも一度はチェルシーで定位置争いに敗れた選手ばかり。総合的に見れば戦力がプラスになったとは言い難い。

クラブレジェンドにして気鋭の青年監督として愛するクラブに戻ってきたフランク・ランパード新監督にとっては、なかなかに大変な船出となっている。

【GK・DF評価:B】プレシーズンで失点を重ね不安が残る※各評価はC~Sの4段階

Andreas Christensen - Chelsea

ケパ・アリサバラガ、ダヴィド・ルイスを中心としたメンツはほぼ昨季と変わらないが、センターバックのレギュラーだったアントニオ・リュディガー、中盤の守備を担うエンゴロ・カンテをケガで欠いたプレシーズンマッチはレディング戦(4-3)、ザルツブルク戦(5-3)、ボルシアMG戦(2-2)と失点がかさみ、やや守備には不安が残る。昨季はそろって低調だったセサル・アスピリクエタ、マルコス・アロンソの両サイドバックの衰えも気になるところだ。

CBでは開幕からD・ルイスの相棒を務めることになるであろうアンドレアス・クリステンセンやローンバック組のフィカヨ・トモリ、クルト・ズーマ、サイドではレギュラー奪取を狙うエメルソン・パルミエリ、ダヴィデ・ザッパコスタといったサブ組がどこまで奮闘し、守備力を底上げできるかにかかっているだろう。

【MF評価:A】「3センターハーフ」の層はなかなか厚い

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マウリツィオ・サッリ監督はクラブを去ったが、中盤の組み立て役は引き続きサッリの愛弟子だったジョルジーニョが担うことになる。プレシーズンマッチでは彼とマテオ・コバチッチとのダブルプレーメーカーで攻撃をビルドアップする形が多く試された。ここに守備に長けたカンテを加えた3枚が、昨季に続いて中心となるだろう。

ここに、昨季2部のダービー・カウンティでもランパードの薫陶を受けたマウント、プレシーズンでゴールを連発し好調をアピールするロス・バークリー、さらに負傷離脱中のルーベン・ロフタス=チークも加わる中盤は層が厚く、現チームでは一番の充実したセクションに。2ボランチ+トップ下、アンカー+2インサイドハーフと2つの形を、選手の組み合わせやチーム状況、対戦相手によって使い分けていくことができそうだ。

【FW評価:B】プリシッチ、エイブラハムのブレイクがあれば…

Tammy Abraham Chelsea

昨季チーム最多得点(16)&リーグ最多アシスト(15)をマークしたアザールの退団は大きな痛手だ。それでも、ウイングは経験豊富なペドロ、ウィリアンの力を借りつつ、プリシッチの適応と、神童カラム・ハドソン=オドイ(アキレス腱断裂により離脱中)の復帰を待てれば、一定のチャンスメイク力は維持できそうだ。さすがにいきなりアザールの穴埋めを求めるのは酷だが、プリシッチはプレシーズンマッチで早速ゴールも決め、果敢に仕掛けるドリブルも光り、新エースの座を任せるに足るポテンシャルを見せている。

心許ないのは、ゴンサロ・イグアインが期限付き移籍の契約満了でユーベに帰り、オリヴィエ・ジルー、バチュアイ、エイブラハムの3枚で回すことになったセンターフォワード。トップ4確保、さらに優勝争いを目指すならシーズン20ゴールを狙えるスコアラーが欲しいところだが、3人ともやや役不足の感は否めない。ローンバックのエイブラハムが、昨季2部で25ゴールを挙げてつかんだ“ゴールの勘”をプレミアでも発揮できれば面白いが、いかんせん未知数だ。

【戦力総合評価:65点】エース退団、補強禁止を「チャンス」と捉えて

Frank Lampard Chelsea 2019-20

台所事情が苦しいのは事実だが、アザールの退団は、彼の“個”に依存していたここ数年のパフォーマンス傾向から脱却するいい機会とポジティブに捉えるしかない。同時に補強禁止処分という危機的状況も、アカデミー発の選手たちにブレイクの機会を与え、チームを生まれ変わらせるためのチャンスだと前向きに考えるべきだろう。

よってシーズンを戦う上でのカギになるのは、41歳と監督としてはまだ若いランパードを含めた“ヤングタレント”のパワーだ。「サッリ・ボール」の完成を見ず再構築が必要となったチェルシーは、ランパードの下でまだどんなスタイルを施行するのかはっきりしておらず、完成度という意味でもこれからのチームだ。しかし、少なくともメンタリティーの面で言えば、クラブの復権を誰よりも願う指揮官、巡ってきたチャンスに燃えている若手選手、そしてレジェンドと生え抜きに期待するサポーターのモチベーションは非常に高い。

ランパードがチームを鼓舞し、マウントやエイブラハム、シーズン中盤以降に復帰してくるであろうロフタス=チークやハドソン=オドイといった生え抜きの選手たちが勢いに乗れれば、西ロンドン界隈は大いに盛り上がるのではないだろうか。

文=寺沢薫

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2019-20シーズンのプレミアリーグもいよいよ開幕。

クラブ史上に残るレジェンドが監督として復帰した今シーズン。チェルシーファンとしては、ランパードが現役の頃のような”強いチェルシー”の復活を期待したいところだろう。

気になる開幕戦の放送予定は以下の記事からチェックできる。

【プレミアリーグ 2019-20開幕戦】チェルシーの注目選手や放送予定・試合日程まとめ

 

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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