日本代表は6日、ブラジル代表との試合が行われるリール(フランス)で練習を行った。練習後、GK川島永嗣(FCメス)が、日本の置かれた立場について冷静に語った。日本代表は10日にブラジル代表と、14日にベルギーのブルージュでベルギー代表と国際親善試合を戦う。
「いままで対戦したブラジルよりも強いという気持ちで臨まないといけない」と語る川島。ブラジルは自国開催の2014FIFAワールドカップ(W杯)で4位に終わったものの、2018W杯南米予選では早々に出場権を獲得した。「(ブラジル代表は)2014年の思いがあって、いまに臨んでいる」と自身の考えを述べ、以下のように続けた。
「自分たちの立ち位置を知るためにも、大切な試合になると思います。実際にW杯でこういう強い相手が自分たちのグループに入ってきた時に、どういう戦いができるのか。自分たちが考えたゲームプランを、現実的に進めなければいけない」
今回の欧州遠征は強豪との連戦となる。川島は「自分たちが受け身になったら絶対やられる。例えば、自分たちがブロックを作っても、局面でしっかり相手にやらせないように寄せていけるかとか。1人が行って(生まれたスペースを)カバーできるかとかも、繰り返しだと思う。その質は、この2試合では必ず問われる。その精度は自分たちで意識しなければいけない」と、メンタル面、そしてクオリティーが重要だと強調する。
そして「自分たちの立ち位置を知らなきゃいけない現実もあるとは思います。ただ、例えばW杯の90分間は返ってこないし、そういう中で自分たちが勝つためにポイントをどう取っていけるのか。それを90分間の中で考えていかなければいけない。点を早い時間帯に取られないことも含めて自分たちが集中してやれるかが大切なポイントかな」と、集中力を切らさないことがポイントになると話した。
