2020-02-10-yokohama-marinos-formation©Goal

継続の上の「変化」。スタイルは変わらずも、シーズン途中の先発変更は必須【横浜FM戦力分析】

❏期待度(A・B・Cの3段階評価)

■シーズンの期待度:A
ACLと並行して戦いつつリーグ2連覇を目指す

■戦力の期待度:B
新加入選手はシーズン中の台頭に期待

❏横浜FM・2020 IN/OUT 移籍一覧

❏横浜FM・2020 J1試合日程・放送予定一覧

【今季展望】選手が入れ替わり果たした連覇の次

 アンジェ・ポステコグルー監督が目指すスタイルは就任以降まったく変わっていない。

以下に続く

 自陣からショートパスをつなぎ、主導権を握ってゲームを支配する。ドリブルもパスも前方向を意識してプレーし、相手ゴールを狙い続ける。昨季、リーグトップの68得点を挙げた攻撃力は伊達ではない。

 ただしピッチ上で実践する選手の顔ぶれは目まぐるしく変化している。

 例えば2018年最終戦から2019年開幕戦では、先発が5選手入れ替わった。そして2019年開幕戦から2019年最終戦で、先発が6選手入れ替わっている。

 目指す方向性は同じでも、昨今の横浜F・マリノスは移籍事情も含めて選手の入れ替わりが激しい。しかし、そのたびにチームはアップグレードされ、結果として15年ぶりの優勝という勲章を手にした。

 今季の開幕時点では、昨季終盤のいわゆる優勝メンバーの多くが先発に名を連ねるだろう。名古屋にレンタルバックしたマテウスを除き、最終戦に先発した選手全員が残留。チーム力維持は担保されており、計算できる面々が今季も横浜FMの中軸を担う。

 だが、さらなる進化を志すならばシーズン途中の先発変更が欠かせない。つまり新加入選手が既存選手を脅かす力をつける必要がある。水沼宏太(←セレッソ大阪)やオナイウ阿道(←浦和レッズ、19年は大分に期限付き移籍)といったJ1で実績のある選手だけでなく、J2から個人昇格を果たした仙頭啓矢(←京都サンガF.C.)、前貴之(←レノファ山口)、梶川裕嗣(←徳島ヴォルティス)、杉本竜士(←徳島ヴォルティス)、山本義道(←ツエーゲン金沢)らが先発争いに食い込んでくることが重要になる。

 優勝メンバーの座を脅かすのは簡単ではない。しかし、だからこそポジション奪取に成功すれば価値がある。もちろん競争原理が働き、既存選手が成長することも期待できるだろう。

 リーグ2連覇を成し遂げるためには、現状は控えに甘んじている選手たちの突き上げが最重要課題となる。

【ポジション別スタメン展望】

2020-02-10-yokohama-marinos-formation©Goal

■GK:絶対的守護神は朴一圭

開幕時点での正守護神は朴一圭だろう。トータルバランスに優れたGKが今季も横浜FMのゴールマウスを守る。それを追うのは徳島ヴォルティスから移籍加入した梶川裕嗣か。キャンプ中の練習試合ではシュートストップで見せ場を作り、存在感を示した。経験豊富な中林洋次、高いポテンシャルを秘める新加入・オビ・パウエル・オビンナ(←流通経済大)も大きな差はない。

■DF:4バックは昨季終盤の顔ぶれに

CBはチアゴ・マルチンスと畠中槙之輔の鉄板コンビが揺るがない。前者はハイラインの背後をカバーし、後者は正確な球出しで攻撃の起点になる。左SBティーラトン、右SB松原健も有力な先発候補で、4バックは昨季終盤の顔ぶれが基本になりそう。チーム力を底上げするには新加入選手を含めたバックアップメンバーの突き上げが欠かせない。

■MF:ベンチに控える実力者がカギか

マルコス・ジュニオールを頂点にして扇原貴宏と喜田拓也が支える正三角形は盤石だ。互いのプレースタイルを理解しており、コンビネーションにも不安がない。システム変更がないかぎり、高い確率でこの3人が主力に名を連ねるだろう。大津祐樹、和田拓也、渡辺皓太といったいずれも複数ポジションをこなせる実力者がベンチに控える。

■FW:昨季以上に熾烈なポジション争い

右ウイングはMVP仲川輝人で決まり。ただ、センターFWはエジガル・ジュニオとオナイウ阿道が、左ウイングはエリキと遠藤渓太が激しいポジション争いを繰り広げる。エリキはセンターFWで起用される可能性もあり、その場合は新加入の水沼宏太が遠藤のライバルとなる。昨季以上に争いが激しく、さまざまなオプションを試せそうな陣容だ。

【開幕戦の見どころ】 vs ガンバ大阪、安易な失点に注意

■2月23日(日・祝)14:00~ 横浜FM vs ガンバ大阪(日産スタジアム)

 ちょうど1年前、横浜FMは開幕戦でガンバ大阪と対戦し、3-2の勝利を収めた。当時はアウェイ、今回はホームだが、再び勝ち点3を手にしてスタートダッシュを決めたい。

 総得点リーグトップの攻撃力は健在で、どこからでも点を取れるのは大きな強み。今季はボランチの扇原貴宏も攻撃参加に意欲的で、オフェンスにさらなる厚みをもたらしている。

 注意したいのは安易な失点だ。富士ゼロックス・スーパーカップ神戸戦のようなミス絡みの失点はリズムを失うだけでなく、勝敗を争う上で致命傷になりかねない。

 チームスタイルは何も変わらず、攻撃陣にタレントを揃えるG大阪とは打ち合い必至。自分たちのストロングポイントを前面に押し出し、2連覇を狙うシーズンの号砲を打ち鳴らす。

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