Tim Howard Adam Bogdan Everton Bolton Premier League 04012012Getty Images

納得いかない?プレミアリーグで生まれた“奇妙な”ゴール10選

度肝を抜くような素晴らしいゴール、歴代最高のゴール、プスカシュ賞(年間最優秀ゴール)に値するもの…皆がそれぞれ忘れられないゴールがあるだろう。そんなゴールの背景にある選手たちの技術や努力、熱意には、畏敬の意と称賛しかない。

その一方で、不思議なゴールも見かけられる。それは奇妙すぎて、「一体なぜ入ってしまったのか?」、「5秒ほど物理の法則が突然働かなくなるのか?」と考え込んでしまうようなものだ。

『Goal』では、プレミアリーグで生まれた歴代の“奇妙な”ゴールを一挙にご紹介。皆さんの記憶に残っているものもあるはずだ。

ダレン・ベント vsリヴァプール(2009年)

ああ…悪名高い「ビーチボール事件」だ。皮肉にもこのゴールは、リヴァプールファンがスタジアム・オブ・ライト(サンダーランドの本拠地)に面白がって投げ入れたビーチボールが巻き起こしたものだったのだ。ペペ・レイナはベントのシュートを楽々キャッチできそうに見えたが、結果的にこのFWのシュートはビーチボールに当たり、ボールはゴールに吸い込まれた。

主審のマイク・ジョーンズは得点を有効とし、サンダーランドがレッズから3ポイントを奪う決勝点となった。

ディヴォック・オリジ vsエヴァートン(2018年)

Divock Origi Liverpool vs Everton Premier League 2018-19Getty Images

リヴァプールのラッキーゴールだ(もしかすると、状況を考慮すれば一番ラッキーなゴールかもしれない)。レッズは、同じホームタウンのライバル、エヴァートンをスコアレスで試合を終えようとしていた。両チームとも残念ながら状況を打開できず、膠着状態にあったからだ。

しかし後半アディショナルタイム、ヴィルヒル・ファン・ダイクは最後の抵抗のような浮き球をエヴァートンのゴールに向かって放り込んだ。そしてそれが失敗に終わったと判断するや、振り返って自陣に戻った。しかし、GKジョーダン・ピックフォードはボールを取るのに全神経を集中してしまい、結果的にクロスバーの真上に落としてしまった。そのこぼれ球をディヴォック・オリジが頭で押し込みネットを揺らし、トフィーズ(エヴァートンの愛称)を打ち砕いたのだった。

スタン・コリモア vsブラックバーン・ローヴァーズ(1996年)

最近プレミアリーグのファンになった人は、ピッチの質をいまさらことたてて称賛することはないだろう。だが、在りし日のピッチは、草サッカーのそれと同レベルだったのだ。

ブラックバーンを相手に、リヴァプールFWのコリモアは敵陣でボールを奪うとゴールに向かってシュートした。しかし、クリーンヒットとはいかなかった。

イングランド代表でもあった守護神ティム・フラワーズには簡単に処理しようとする。手を差し出して捕球準備はできていた。しかしボロボロのピッチが災いして、いたずらに盛り上がった土に当たったボールは残酷にバウンド。フラワーズの肩越しに高く跳ね上がりネットに吸い込まれていった。

ティム・ハワード vsボルトン(2012年)

Tim Howard Adam Bogdan Everton Bolton Premier League 04012012Getty Images

ゴールキーパーがアシストを供給することはたまにあるが、ゴールキーパーがゴールを決めることがあることも覚えておきたい。2012年にさかのぼると、ティム・ハワードが反対側のゴールに決めた見事なゴールがある。このゴールを許したアダム・ボグダンは、この失点を風のせいにしても許されるだろう。

シルヴァン・ディスタンのバックパスのせいで、エヴァートンのハワードはすぐにクリアしなくてはならなくなり、ボールを高々と打ち上げることとなった。これが見事に風を捉え、ボルトンの選手たちを飛び越え、ペナルティエリアのすぐ手前でバウンド。これがボグダーンの守るゴールに着陸した。

ハワードが「申し訳ない気持ちになったゴールだった」と試合後に語ったのは称賛に値する。「あのゴールは、ゴールキーパーのよしみとしては残念なものだった。あんなことが起こるところは見たくなかった。いいゴールではないし、困惑している。アダムには同情するけれど、立ち直らないといけない」と続けた。

ディオン・ダブリン vsニューカッスル(1997年)

コヴェントリー・シティを相手にしたニューカッスルのGKシェイ・ギヴンは、高く上がったクロスをキャッチしたあと左右を確認したのだが、後ろを確認していなかったのが命取りになった。ダブリンが一人でうろついていたのを見逃してしまったのだ。

ギヴンはボールを置くと大きく蹴り出そうとした。しかし、ダブリンはGKの目を盗んでボールを奪い取ると、スムーズにニューカッスルのゴールに蹴り込んでしまったのだ。

ジェイソン・カンディー vsイプスウィッチ(1992年)

強烈なタックルで知られたカンディーにとって、あの有名なゴールは非常にお似合いだった。ボールへのチャレンジの結果、手にした偶然のゴールだった。

ボールをクリアしようとしたカンディーは、足を滑らせて転倒。風の助けと、転倒で勢い余ったキック力と、そして有り余る運が作用し、ボールはイプスウィッチGKクレイグ・フォレストの頭上を通り抜け、そのままゴールへと吸い込まれた。

マイケル・アントニオ vsサウサンプトン(2015年)

2019-10-23-antonio(C)Getty Images

ウェスト・ハムのウィンガーであるアントニオは、プレミアリーグ史上最も才能あふれる選手として有名だ。しかし彼の一番有名なのはサウサンプトン戦でのゴールだ。四つん這いになってばたつきながら押し込んだゴールは、誰の目から見てもメチャクチャなものだった。

アントニオはペナルティエリアを堂々とドリブルして侵入したが、直後に自分の足につまずいて転んでしまった。アントニオは地面に急降下。対処のために集まったセインツDF陣の中に頭から向かっていくと、ボールは混乱した選手たちに跳ね返っていった。

すると、ボールは地面すれすれにあったアントニオの頭を見事に捉え、ゴールに向かってバウンド。GKをすり抜けてネットに突き刺さった。アントニオは何が起こったか全くわからなかったようだが、祝福を受けていた。

ポール・ロビンソン vsワトフォード(2007年)

はっきり言えば、このゴールはワトフォードDF陣のミスコミュニケーションがもたらしたものだった。

トッテナムのGKポール・ロビンソンは自陣から強烈なロングキックを放り込んだ。これがなぜかイングランド代表でチームメイトであった相手GKベン・フォスターから得点を奪う結果となってしまった。ボールは不運な形でバウンドし、ネットに突き刺さった。フォスターは何も対処しようがなく、ただ見送るしかなかった。そしてこの結果、ワトフォードはホワイト・ハート・レーンで1-3の敗戦を喫することとなってしまった。

ペテル・エンケルマン vsバーミンガム(2002年)

このゴールは本当に成立してはいけなかったのだという事実が、かえってこのゴールの奇妙さを際立たせている。しかも、これがアストン・ヴィラとバーミンガムの熾烈なダービーで起こった出来事だということも忘れてはならない。

オロフ・メルベリのスローインは見たところいつも通りのものだった……。アストン・ヴィラのGKエンケルマンがひどく判断を誤るまでは。ボールは彼のスパイクをわずかにかすめ、エンケルマンは恐怖のあまり、ボールがネットに向かうのをただ見守ることしかできなかった。結局、試合も0-3で落としている。

ガレス・ベイル vsリヴァプール(2012年)

おそらく、これまでで最もユニークゴールの一つだろう。ベイルはこの試合でトッテナムゴールにも、リヴァプールゴールにも得点を決めた。彼の顔面が災いしてオウンゴールをやらかしてしまったのだ。

スティーブン・ジェラードがジョンジョ・シェルヴィーのコーナーキックからシュートを打ったが、トッテナムのDFがゴールライン間際でそれをクリア。しかし、そのすぐ先にはベイルの顔が……ボールは跳ね返ってあざ笑うようにゴールへ。ピンボールをやっているようなオウンゴールだった。

Gareth Bale Liverpool Tottenham 2012-13Getty

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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