2017-04-08-Kawasaki‐Jung Sung Ryong.jpg(C)Getty Images for DAZN

福田正博氏が川崎F対甲府を総括「フロンターレは現実的な戦い方が必要になる」

明治安田生命J1リーグ第6節が8日に行われ、等々力陸上競技場では川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府が対戦した。試合は1-1の引き分け。両チームともに、後半アディショナルタイムにゴールが決まる展開となった。試合後、DAZNで解説を務めた福田正博氏が試合を総括した。

福田氏は試合前、負傷者が多い中で上手にやりくりをしていると、川崎Fを分析。甲府に対しては、ベテラン選手が活躍し、粘り強い戦いができているコメントした。また、両チームとも3バックを採用しているため、ウイングバックの一対一、特に川崎Fの右サイド・ハイネルと、甲府の左サイド・阿部翔平のマッチアップがポイントになると指摘した。

試合中、福田氏はハイネルの動きが良いと評価。ハイネルはサイドが不慣れとの情報もあったが、福田氏は自身の経験を重ね、「マッチアップする選手も分かりやすいので、攻撃の面で良さを出している。ただし、慣れてくると怖さも分かってくるので難しい」と話した。

川崎Fは主導権を握るも、ゴールを決めることができず、後半からは4バックに移行。それでもゴールを奪えない。その理由として「エドゥアルドネットと(負傷離脱した)大島僚太のコンビが良かった」だけに、中盤のクオリティーにやや難があると話した。

その福田氏が、苦言を呈したのは67分。甲府FWドゥドゥのスパイクが、相手GKチョン・ソンリョンの顔に入ったシーンで、「GKはボールを手で処理するので、守られなければいけない」と、ドゥドゥの行為は思慮を欠いていたと断じた。その一方で、ドゥドゥのスピードが甲府のアクセントになっていると話す。FW河本明人が先制ゴールを決めた場面では、体の使い方がうまかったと、パスを出したドゥドゥを評価した。

試合は、後半アディショナルタイムに1点ずつを取り合う展開で引き分け。優勝を目指す川崎Fにとって勝ち点1は物足りない結果だが、福田氏は負傷者が続出していることを考慮し、「できる限り(勝ち点を)落とさないやり方が必要になる。ここで(首位と勝ち点差を)離されてしまうと苦しくなるので、現実的な戦い方が必要になる」とコメント。甲府に対しては「川崎Fの良さを消していた」、「アウェイで優勝候補の川崎Fから勝ち点を取れたことは自信になる」と語った。

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