明治安田生命J2リーグ第38節が10月22日に行われ、レベルファイブスタジアムではアビスパ福岡とジェフユナイテッド千葉が対戦した。試合は0-1で福岡の敗戦。試合後、福岡の井原正巳監督が記者会見に臨んだ。
試合では2度獲得したPKをいずれも失敗し、カウンターからの失点で敗戦。井原監督は「ゲーム全体としては悪くなかったと思います。前半少し受ける形にはなったと思いますが、それも想定内で、ほぼ問題はなかったと思っています。今日は勝利の女神が我々に微笑んでくれなかった」と総括した。
失点シーンについては、「PKがあった後のカウンターでしたし、そのリスク管理のところは常に口酸っぱく意識させています。まだまだその部分に隙がある。集中力、帰陣するスピード、たぶん大丈夫だろうという気の緩みが失点につながったのかな」と分析する。「そういうところが我々の力のなさだと思いますし、同じ失敗を繰り返さないようにするしかないと思います」と前を向いた。
また、無得点に終わった攻撃に関しては、「今日はウェリントンが先発ということで、彼を中心に攻撃の組み立てを考えていた。彼をターゲットとする形は出せた時間帯もありましたし、何度か惜しいシーンも作れていた。それを最終的にゴールに結びつけていくところは永遠の課題ではあるのですが、少しでもそこを意識していくしかないと思っています」と説明する。
そのウェリントンが2度にわたるPK失敗。しかし、監督は「今日は彼の日じゃなかったというだけ。今まで何本も決めてきていますし、サッカーなので、PKを外すこともあれば入れることもある」とエースを責める様子はない。「今日はやはり相手のGK佐藤(優也)くんの駆け引き、ファインセーブに阻まれた」と相手GKの好プレーをたたえた。
敗れたものの、福岡は2位につけている。3位以下との勝ち点差は詰まっているものの、「まだ(自動)昇格圏にいます。何人かの出場停止、ケガ人などが今日出てしまいましたが、残り4試合をチーム全員で乗りきっていくことが大事だと思います」と、J1自動昇格への姿勢に迷いはない。
