イングランドのプロ審判協会(PGMOL)は、リヴァプール対トッテナムの一戦で主審を担当したジョナサン・モス氏の判定を「正当性がある」と擁護している。
4日にアンフィールドで行われた一戦で笛を吹いたモス主審だが、この試合の判定が物議をかもしている。
終盤にハリー・ケインがロリス・カリウスに倒された場面で、トッテナムにPKを与えたモス主審だが、映像を見るとパスが出された瞬間、イングランド代表FWの位置はオフサイドのように見える。リヴァプールDFデヤン・ロブレンがボールに触ったかどうかが、議論の的になっている。
このPK判定の際には、モス主審はアシスタントレフェリーと長時間にわたり協議。さらに、第4審判に「映像から何かわからないか?」と尋ねたと伝えられていた。
プレミアリーグでは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の使用は認められていない為、モス主審は批判にさらされている。PGMOLは、発言は間違いだっととするも、ケインにボールが渡る直前にリヴァプールDFが触っているため、判定は正当だとする声明を発表している。
「ハリー・ケインがエリア内で倒される直前、ジョナサン・モスは適切なポジションからリヴァプールの選手がボールを触ったのを見ていた。そして、彼はケインに対するロリス・カリウスのファウルという正しい判定を下した」
「しかし、モスも副審のエディー・スマートも、リヴァプールの選手がボールを触ったのはわかったが、それがデヤン・ロブレンであったかどうかは定かではなかった。そのため、彼は第4審判のマーティン・アトキンソンにTVから何かわかるか聞いたようだが、これは間違いだった」
「ただし、アトキンソンは何も返答していないので、映像が彼の判定に影響を与えていない。そして、彼はリヴァプールの選手がボールを触ったっことだけは確信を持っていたため、オフサイドを取らずにPKを提示した」
また、同点弾に繋がった後半アディショナルタイムのPKの場面では、トッテナムFWエリック・ラメラが意図的に倒れたのではないかという声も上がっている。
リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、最初のPKは「明らかなオフサイド」と判定に激怒し、モス主審が誤審を認めたと主張していた。この発言の真偽は定かではないが、47歳のレフェリーの判定について、しばらく議論は続きそうだ。




