「なかなかしんどい気候やったかな」
井手口陽介はサウジアラビアに敗れた直後にそう語った。
オーストラリア戦で新たな日本のヒーローとなった井手口は、アジア最終予選最終戦のサウジアラビア戦でも先発出場。来年のロシア・ワールドカップに向けて“最初の一戦”となったが、完全アウェーの状況で日本はチャンスを活かすことができず、敗れ去った。
豪州戦では攻守に躍動した井手口も、環境や気候がチームを苦しめたと分析する。また、個人としても相手にプレッシャーを与えることができなかったと話している。
「行くところと行かないところ、メリハリ付けないと、ずっと90分通しては無理やったし、やっぱり結局行かないっていう選択の方が多かったので、もっともっと自分とかがボランチに行けたら、相手に自由を与えていなかったんじゃないかなと思います」
チームで最も若い選手である井手口だが、ピッチ上ではあらゆる点で要求することが求められる。井手口はまだまだ自身に足りていないと感じているようだ。
「もっともっと要求していかないといけないと思いますし、やっぱり求めて求めあってっていう関係を築ければ一番いいかなと思います」
スターへの階段を上りつつある井手口。環境、気候にも負けず、年齢を感じさせない姿を見せ始めたとき、日本代表の中心選手となっていることだろう。


