現役ラストマッチを終えた石川直宏、笑顔でピッチに別れ「本当に最後までやってきて良かった」

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現役最後の試合を終えたFC東京MF石川直宏が、これまでのサッカー人生を振り返った。

明治安田生命J3リーグ最終節が3日に行われ、FC東京U-23とセレッソ大阪U-23が対戦。現役引退を表明している石川直宏が83分から途中出場した。

石川は88分、CKのキッカーを務めるとFW原大智のゴールをアシストした。「自分でゴールを取るイメージしか持っていなくて」と、アシストについては意識していなかったと語る石川。キッカーはMF小川諒也に任せようと思っていたとしながらも、「冷静に場所が見えたというか、そこに置いていこうかなという感じのボールが蹴れた」と、会心のキックだったと明かした。

ゴールを決めた原については「来年から頑張ってほしい選手の1人。入院も一緒にしてたんで。脚も細くて『こいつ大丈夫かな?』と思ったのですが、あれよあれよという間にたくましくなって、これからも楽しみですね。入院でのホットラインが結果につながったかな」と、冗談を交えながらも期待を寄せた。

今季限りで現役を引退する石川が、18歳・原のゴールをアシスト。ある意味、象徴的なシーンとなったが、石川自身も「自分はつなぐ役割をしていきたい部分もあった。選手である以上、選手での立場で伝え、今後はまた違う形にはなると思うのですが、でも自分がこのクラブに対して尽くしてきた思いを何かしらの形で伝えたかったので」と、その意義を語る。

ゴールが決まった後、チームメイトから祝福を受けた。このシーンを「いや、俺が行こうと思っていたのですけどね。誰が決めたか分からなかったから、取りあえず、そっちの方に行こうと思ったら、なんか集まってきたから」と振り返る石川。「最高でしたね。最後、これで終われるって最高ですよ」と、“ひと仕事”ができたことに満足げだ。

試合終盤には、かつての同僚・DF茂庭照幸がC大23の選手として出場した。「モニが入って来た時のピリッとした雰囲気。すごい声が出てたし、ラインの上げ方とか、多分ああいうプレー1つで若い選手たちって全然違うと思うんですよね」と、石川は茂庭を称賛。さらに「自分がやり切った分、そういう姿をまた見せてほしいし、ゆくゆくは東京に帰って来てほしいな。一緒に仕事したいし、やっぱりああいう選手が、いま必要なんですよね」と続ける。その茂庭とは試合後、握手を交わした。

また、トップチームでともにプレーしたMF米本拓司も、この試合にフル出場した。石川は米本について「(左右の膝前十字靱帯損傷など)苦しい思いをして、こうやってピッチに帰ってきた」「戦う魂を持った選手」「クラブを引っ張ってもらいたい」と話すなど、FC東京をけん引する存在になることを期待。その米本は試合後は涙を見せていたが、「いやー、ヨネの涙もちょっとグッと来ましたね」と語った。

石川の現役生活はケガとの戦いでもあった。石川はこれまでを振り返り、次のように語った。

「本当に良い雰囲気で終われたかな。昨日(途中出場した明治安田生命J1リーグ第34節・ガンバ大阪戦)もそうですけど、これが僕の待ち望んでいた最後というか。不安ばっかりだったですけど。どんな最後になるのかなと、毎日寝る前に考えたのですが、ここまでは考えてなかったです、正直。だけど信じて、何か本当に最後までやってきて良かった」

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