バルセロナで居場所を失っているFWジェラール・デウロフェウに、インテルとナポリが熱視線を注いでいる。『Goal』の取材により明らかになった。
バルセロナの下部組織出身のデウロフェウはエヴァートン、セビージャを経て、昨冬、ミランへ移籍。若手主体のチームにおいて主軸として活躍を見せたことで、昨夏、バルセロナが買い戻しオプションを行使し、デウロフェウは4年ぶりとなる古巣復帰を果たした。
■コウチーニョ獲得&デンベレ復帰の影響
だがバルセロナは今冬、リヴァプールからブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョを獲得。そして夏の移籍市場でドルトムントから加入したフランス代表FWウスマン・デンベレもケガから復帰したことで、デウロフェウの退団が濃厚となっている。12月に負ったひざのケガから回復しているようだが、7日のレバンテ戦の招集メンバーからも外れていた。
移籍先としてインテルとナポリが有力候補に挙がっている。いずれも昨シーズンのミランでのパフォーマンスを評価している上、ウィンガーの代役を必要としており、2クラブの間で争奪戦が繰り広げられる模様だ。
インテルは今シーズン、12月上旬まで無敗の快進撃を続けていたものの、その後は不振に陥っており、攻撃陣の新戦力が期待されている。フロント陣はレンタルでの獲得に向けて交渉を開始しているが、バルセロナは完全移籍を希望しているようだ。また首位ナポリの指揮官マウリツィオ・サッリもデウロフェウへの興味を明らかにしている。疲労が蓄積するレギュラー陣の代役として白羽の矢を立てた。
バルセロナ幹部のギジェルモ・アモール氏は『BeInスポーツ』のインタビューに対し、デウロフェウ退団の可能性を否定していない。
「トップチームには多くの選手が所属しており、構想内の選手もいれば、彼のようにそうでないものもいる。彼は自分のチャンスを待たなければならないだろう。数日中にも彼の将来が決まるかもしれない」
デウロフェウを巡る今後の動向は注目されるところだ。
