リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、監督業からの早期引退の可能性をドイツ『スカイスポーツ』に明かした。
現在50歳のクロップ監督は、マインツとドルトムントでそれぞれ7年間監督を務め、2度のブンデスリーガ制覇やDFBポカール、DFBスーパーカップ優勝、さらにはヨーロッパリーグ(EL)とチャンピオンズリーグ(CL)でもそれぞれ決勝進出を果たすなど、輝かしい成績を収めてきた。そして現在指揮をするリヴァプールでも、途中就任となった1年目でEL決勝に導くと、今季はCL準決勝に進出するなど確かな手腕を発揮している。
そんなドイツ人指揮官には、以前にバイエルン・ミュンヘンが招へいを狙っていると噂されていたが、ドイツ王者との接触を否定。さらに、契約解除条項を盛り込んでおらず、契約途中での鞍替えは困難であることを明かした。
「契約する際に契約解除条項を盛り込んだことは一度もない。もしバイエルンが本当に興味を持ってくれていたとしたら、複雑な移籍になっていただろう。リヴァプールと4年契約を結んでおり、クラブは満足してくれている。バイエルンが声を掛けなかったのも理解できるね」
さらに、その激しい指導スタイルから、監督業を早いタイミングで引退する可能性があると語った。
「一般的な監督たちよりもずっと早く引退する可能性はある。とても激しい仕事だ。ベンチで死にたくはない。リヴァプールとの契約が終わったら、1年の休息を取る。これは家族との約束だ」
そして素晴らしい実績を残したマインツ、ドルトムントへの復帰については、今季途中にバイエルン指揮官に復帰したユップ・ハインケスを例に出し、次のように答えた。
「戻りたくはない。素晴らしすぎる時間を過ごしたからさ。ユップ・ハインケスの年齢で、私は働きたくはないね。彼がやっていることは尊敬するが、私はやらない。マインツとドルトムントではファンタスティックな時間を過ごした。いずれは戻ることになるとは思うけど、監督である必要はないよ」


