2017-04-16-kumamoto-MAKI Seiichiro.jpg(C)Getty Images for DAZN

熊本FW巻誠一郎「熊本県民の勝利」…熊本地震からの1年を振り返る

平成28年熊本地震の本震からちょうど1年となる4月16日、ロアッソ熊本のホーム・えがお健康スタジアムで明治安田生命J2リーグ第8節・松本山雅FC戦が行われた。「熊本地震復興支援マッチ」と銘打たれた一戦。試合は2-0で熊本が勝利を収めた。試合後、熊本FW巻誠一郎がインタビューに応じた。

試合の感想を聞かれた巻は「僕らにとっては本当に特別な試合。多くのサポーターが足を運んでくれて、僕らの背中を押してくれた。おかげで、僕らも最後まで動かす足を持ちました。僕らだけの勝利じゃなくて、熊本県民の勝利かなと思ってます」と、サポーターへの感謝を述べた。

震災後、初めてバックスタンドが全面開放となり、多くの熊本サポーターが来場した。巻は「あれだけの真っ赤なサポーターが座ってくれて、僕らを奮い立たせてくれました。本当に最高の雰囲気でした」と興奮気味に話す。その巻は、2点目が決まった瞬間、喜びを爆発させた。

「1点をしっかり守ることも大事でしたけれども、熊本の復興と一緒で、前に進まなきゃいけない。そういう中で、1-0で終わるのか、あそこでもう1つしっかり守りながら前に進んでゴールを取れるのか。すごく大きな意味を持つと思ってました。あのゴールが生まれて、試合をすごく楽にしてくれた。このゲームの中で特別な意味を持つゴールだったと思います」と、その瞬間を振り返る。

「試合前の雰囲気から、アップの前から、もう感極まってました。胸をぐっと締め付けられるような熱い思いを持ってました。試合が終わってスタジアムを回る時に、いつも見ていた子供たちの顔だったり、お父さんお母さんだったり、おじいちゃんおばあちゃんだったり、スタジアムにそういう方々が来てくれてて、それだけで、また泣きそうになりました。子供たちだってね、明日、学校で朝早いのに。それでも僕らを後押ししてくれました。本当に力をもらいました」と、特別な思いを持って臨んだ一戦。

巻は「地震の時はみんな苦しくて、もがいて、そういう中でも前に進もうと、前向きな気持ちになろうと、みんなで支え合いながら前に進んでいた。そういうみんなが久々に集まった。みなさんポジティブで、前向きで、未来に向かって確実に一歩を踏み出している。そういう姿を見たり、そういう話ができたりして、僕自身もすごくうれしい気持ちになった。僕もまた、新たな一歩を踏み出して前に進まなければと、気持ちを新たにできた。特別な日でしたね」と、この1年を振り返る。

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