2020_2_15_DeBruyne(C)Getty Images

無双リヴァプールに対抗できるチーム? 中村憲剛“監督”が自身最高のベストイレブンを選出【前編】

▶UCL決勝ラウンド開幕!DAZNの2ヶ月無料キャンペーンは今だけ!登録はコチラ

川崎フロンターレの中村憲剛が海外サッカーについて語る連載インタビュー「中村憲剛のMSN(マジで 好きなヤツ ノミネート)」。今回はチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16を前にし、趣向を変えた特別エンタメ企画。プレミアリーグで2位のマンチェスター・シティに暫定25ポイント差をつけて首位を独走し、CLでも優勝候補の大本命であるリヴァプールに対抗するためのイレブン、そして戦術を中村憲剛が“監督”に扮して考える。

■打倒リヴァプール、ヒントは…  2020_2_15_saltsbrug

みなさん、こんにちは、中村憲剛です。いよいよCLもノックアウトステージに突入ですね。そこでベスト8を大胆予想――と言いたいところですが、今回は編集部の方から思わぬリクエストが。王者リヴァプールを倒すイレブンを選んでください――と。なおかつ、選択肢はベスト16に勝ち上がったクラブの選手のみ……もちろん、リヴァプールの選手は選択できないとのこと。完全に意表を突かれて困りましたが、面白そうなのでやりましょう! 話があっちこっちに飛ぶかもしれませんが、その点はご容赦を。

で、テーマは何でしたっけ?(笑)。打倒リヴァプールかぁ……ある程度自由に選手が選べるとはいえ、CLでも断然の優勝候補。ハードル高いです。いきなり人選には進めませんね。“監督”として考えた場合、まずはどう相手と戦うか。そこを考えないと。

おそらく、ヒントは2つ。グループステージ(GS)で彼らを苦しめたナポリとザルツブルクです。前者は自陣に強固なブロックを組んでの堅守速攻。これで実際に勝ちましたね。ただ、個人的に可能性があり興味深く感じたのは、負けてしまいましたが後者のほう。彼らの戦い方にヒントがありそうだなと。彼らと同じく、中盤の4人をダイヤモンド型にした4-3-1-2で勝負したいですね。おそらく、これがリヴァプールの4-3-3に効くんじゃないかと。

彼らは1対1に強いですからね。ミラーゲームにして各ポジションで対面に立つような感じになると、ちょっと戦いにくい。そうなると、ポイントはどこで数的優位をつくるか。相手のシステムを考えると、まず中盤で数的有利をつくりたいですね。仮にこちらのシステムを4-2-3-1にした場合、トップ下を含めても中盤は3人のトライアングル止まり。向こうは前線のロベルト・フィルミーノが偽9番的に盛んに中盤に落ちてきます。そうなると、こちらの中盤中央部は3枚なので数的不利に陥りやすい。中盤を掌握されてしまいます。なので中盤を4人のダイヤモンド型に組んで最低でも同数、フィルミーノが前線に残っていればこちらが数的優位――という状況にもっていきたいなと。

リヴァプールの両サイドバック、トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンドリュー・ロバートソンの攻め上がりについてはある程度、仕方がない。2人の前に人(サイドハーフ)を立たせても、どの道、彼らは高い位置まで上がっていくので、こちらのサイドハーフが勤勉にマークについて行くと、結果的にこちらの4バックと両サイドハーフの計6人が最終ラインに並んで守る6バックのような格好になってしまうんですよね。

これは4-4-2でリヴァプールと対戦するチームによく見られる光景です。両サイドハーフが最終ラインまで下げさせられると攻め手が減りますし、監督としてそこは下げさせたくないというプライドが少しあります(苦笑)。なので、あえてウイング的なサイドハーフは置かずに、攻められている時は、相手にカウンターもあるぞという牽制も込めて2トップとトップ下の3枚をうまく立たせたいと思います。前プレスをかけたいところですが、リヴァプールは前からプレスをかけるとロングボールを入れて前線を走らせこちらの最終ラインを下げさせようとするので、うまく前から抑えにいくのはかなり難しいと思うんです。それでも前線の3人はある程度、守れる人たちじゃないと、きついかなぁ……。で、いったい誰を選べばいいのか(笑)。

■悩みに悩み…

2020_2_15_kengo3

何はともあれ、まずケヴィン・デ・ブライネは入れたいですね。トップ下か、ダイヤモンド型の中盤の右に。シティで魅せているあの強烈な必殺クロスとハーフスペースからライン裏に抜けて平行(相手GKと最終ラインの間)に送るクロス、この2つは武器として絶対に欲しいなぁと。これだけは決まりです。あとは……とりあえず先に、バックラインから考えることにしましょう。

後ろと言えば……まずはあの速くて精度の高いカウンターアタックを潰さなければいけない。そうなると高さよりも、守備範囲が広く、スピードがあって、1対1に強い。なおかつ、しっかりパスも出せる人。(ジェラール・)ピケだと少しスピードが厳しいかもしれません。そうなると、(ラファエル・)ヴァラン? モハメド・サラーとの因縁を考えればセルヒオ・ラモスも? まさかバルセロナのファンを公言する自分の口からヴァランとS・ラモスの名前が真っ先に出てくるとは……(苦笑)。いやいや、パスも出せて高さや速さに強さも必要と言うなら、カリドゥ・クリバリという選択肢もありますね。この3人のうち2人かなと。ここはひとまず保留ということで……。

先にサイドバックを――と言っても迷うなぁ。正直、いまはリヴァプールのアレクサンダー=アーノルドとロバートソンの2人が良すぎますからね。正直我がチームに入れたいくらいです。彼らを除いたサイドバックかぁ……うーん。クロスもあげれて、守れて、パスワークにも参加できて、相手を見て立ち位置を変えることができるインテリジェンスの持ち主…そんな選手なかなかいないわと突っ込みたくなりますが…。

そういう観点からサイドバックを見ていくと、右はカイル・ウォーカーかヨシュア・キミッヒか。左はFWの一角にリオネル・メッシを入れるなら、ジョルディ・アルバでしょう。あの関係性は必須ですから。ただ、メッシを選んでもいいのかどうか。前から圧力をかけるにはハードワーカーが必要と話したばかりなのに……。右にウォーカー、左にダビド・アラバを使えば、彼らは5レーンも可変式にも対応できるインテリジェンスもあります。3バック気味にシフトしても戦えるので面白いかもしれないですね。そうなると、アルバかアラバか。ちょっとややこしいですが。いやぁ、メッシとの兼ね合いもあるからな……ここも保留で。うわぁ、もう決められない!(笑)

■中盤3選手が決定

2020_2_15_DeBruyne(C)Getty Images

中盤にいってもいいですか? まずはアンカーから。ここはもう是非ともセルヒオ・ブスケツにしたいですよ。したいですけど……やっぱり彼らのカウンターのスピード、強度は驚異的。こちらも瞬間的に2人のセンターバックとアンカーの3人で守らないといけないシチュエーションが増える可能性を考えると、より守備力と強度が高いカゼミロになってくるのかなぁ。またフィルミーノがふらっと落ちて来るんで、アンカーにはより門番的な人が必要になるんですよね。そうなるとブスケツは少し難しいかもしれません。ポゼッションを高めたいんですが、彼らはボールを持たせてカウンターもあるので…。しかし、こうして人選を進めていくと、あらためてレアルは凄いなというのが見えてきますね。

中盤の底にカゼミロ、右にデ・ブライネ。左にはジョルジニオ・ワイナルドゥムを――と言いたくなっちゃいますね。やっぱり1人は欲しいですから、相応の技術、インテリジェンスを備えた汗かき役が。意外と少ないんですよね、この手のタイプは……。左サイドバックにアルバを使うなら、中盤の左にアラバを持ってくる手もあるかなぁ。できれば左利きを使いたいですしね。ダビド・シルバにはこのポジションは少々負担が大きいかな……ファビアン・ルイスも面白い。そうなると……インテリジェンスもあって運動量があるブレーズ・マテュイディかな…。マテュイディ!あ!これいいな!ハマったかもしれません!これでリヴァプールのタフな中盤とも互角以上にやり合えるかも!

あとは前線の3人と後ろの保留ですね。あっ、守護神も選ばないと……。まだまだ先が長いなぁ。中途半端で本当に申し訳ないですけど、ここらあたりでハーフタイムにしてもらってもいいですか? 残りは後編(次回)ということで。(笑)

◆中村憲剛“監督”、打倒リヴァプールのチーム[4-3-1-2](暫定)

2020_2_17_kengo(C)Goal
GK:?
DF:?、?、?、?
MF:デ・ブライネ、カゼミロ、マテュイディ
MF:?
FW:?、?

【後編】中村憲剛“監督”が指揮する打倒リヴァプールのベスト11が完成…チーム戦術は?

▶UCL決勝ラウンド開幕!DAZNの2ヶ月無料キャンペーンは今だけ!登録はコチラ

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ  ┃ 料金体系→こちらへ  ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説  ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0