後半に決まった槙野智章のヘッド。日本代表がブラジル代表相手に11年ぶりのゴールを挙げた。
遡ること11年前。2006年のドイツ・ワールドカップ グループステージでブラジル対戦した日本は、玉田圭司が先制点をマーク。試合は1-4で敗れたものの、日本に希望を与えるゴールであった。
あれから11年。これまで苦杯をなめてきたブラジル相手に槙野が渾身のヘッド。新たな歴史を刻むゴールを決めてみせた。
「チームとして0-3で終わるより、自分たちがまだ死んでいないという意味でも大事な一発だった」
そう語る槙野は、このゴールが綿密な準備を経て得たものだと説明する。
「監督含めスタッフから、ブラジルのセットプレーの守備の映像をかなり見ていた。僕が入ったところがルーズなのは分かっていたので、井手口選手から(良いボールが)やっと来たので、うまく入れた」
試合全体については「常に前と後ろの意思疎通は声掛けはしていました。2失点しようと大崩れすることなく、自分たちからアクションを起こそうとしましたけど、相手も質が高いですし、あっという間に45分が終わってしまった」と前半を振り返る。
「前半からもう少しいいバランスで出来ればよかった。たらればですけど、もう少しオーガナイズするのが必要だった」と反省点を挙げつつ、「ハーフタイムに大事な試合だからこそ楽しんでいこうと長友選手が言っていて、受け身にならずにアクションを起こしていこうと後半に入りました。そこで、フレッシュな選手が入って前からアクションを起こせた」と語り、盛り返した後半の出来について満足感を示した。
先発フル出場を果たした槙野智章は、これで10月に行われたキリンチャレンジカップのニュージーランド戦、ハイチ戦に続いて3試合連続スタメン出場。浦和レッズで10年ぶりのAFCチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献するなど、目覚ましい活躍を見せるJリーグ屈指のファイターが、ハリルジャパンで地位を確立しつつある。
