2017-08-15-urawa-Rafael da Silva(C)Getty Images

浦和FWラファエル・シルバ「2人のことが頭の中によぎる」…墜落事故で亡くなった友への思い

スルガ銀行チャンピオンシップが15日、埼玉スタジアム2002で行われた。試合は、浦和レッズが1-0でシャペコエンセ(ブラジル)に勝利を収めた。昨年11月にシャペコエンセを襲った飛行機墜落事故で、元同僚2人を失った浦和FWラファエル・シルバが試合後、亡き友への思いを語った。

「特別な試合。両チームが戦った試合」と振り返るR・シルバ。勝利という結果については「非常に重要です。タイトルが懸かった試合なので、(この勝利は)我々にとって自信になります。今後のJリーグに向けても力になる」と、今回の勝利が今後に向けた自信になると語った。

普段よりも熱くなっているという印象を受けたが、「こういったアグレッシブな、ファウルの多い試合では、そうならざるを得ない状況もある。サッカーにおいては必要なこと。ファイナル(決勝戦)ですしね。ゆるいプレーはできないので、それぞれが一生懸命に戦った結果だと思います」と答えた。

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決勝点は、後半アディショナルタイムに決めたMF阿部勇樹のPKだった。蹴りたそうに見えたと指摘されると、R・シルバは「蹴りたかったです。コーチ陣からキャプテン(阿部)にボールを回してくれとの指示だったので」と、正直な気持ちを明かすも「キャプテンがしっかりと決めてくれて、僕はチームの勝利に心から喜んでいます」と続けた。

PKを決めた阿部に、真っ先に飛びついたのも印象的だった。「チームのゴールです。どの選手がゴールを決めたとしても、それはみんなで勝ち取ったもの。僕は100パーセント、その気持ちを爆発させ、まずは阿部選手に飛びつきました」と、R・シルバはゴールシーンを振り返る。

それでもやはり、飛行機墜落事故で亡くなったコリチーバ(ブラジル)時代の同僚、ジウとセルジオ・マノエルのことを思うと、PKを蹴りたい気持ちはあったのではないか。その問いに、R・シルバは「もちろんです」と答える。

「あの2人のことが頭の中によぎります。ピッチに立った瞬間から、彼らは見てくれているだろうなと想像しながらプレーさせてもらいました。きっと彼らは天国から自分たちのクラブがもう一度、再生に向けて頑張っている、努力をしている姿を見ながら、きっと喜んでくれていると思います。そして自分のチームのこういったハードに戦う姿勢を見て喜んでいると思います」と、亡き友への思いを明かした。

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