浦和レッズは19日、新指揮官にオズワルド・オリヴェイラ氏が就任することを発表した。オリヴェイラ氏は、4月25日の明治安田生命J1リーグ第10節の柏レイソル戦から指揮を執ることとなる。
ブラジル出身、現在67歳のオリヴェイラ氏は、コリンチャンスやサンパウロといったブラジルの名門クラブを指揮したのち、2007年に鹿島アントラーズの監督に就任。初年度からリーグ制覇を達成し、2009年まで前人未到のリーグ3連覇を成し遂げた。リーグ以外でも2007年と2010年に天皇杯を、2011年にJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)を制している。鹿島を離れてからは再びブラジルのクラブを渡り歩いていた。
就任にあたりオリヴェイラ氏は以下のようにコメントしている。
「浦和のファン・サポーターのみなさん、力強い応援に後押しされるこの素晴らしいチームの指揮をとる機会をいただき光栄に思います。高いモチベーションをもって結果をもとめ、みなさんと共に戦いたいと思います。私たちの努力とみなさんの応援の融合があることを信じています。がんばりましょう!」
また、中村修三GMは「オリヴェイラ監督に就任いただくことになりました。私がGMに就任後直ちに着手して選定を進めてまいりましたが、監督選定の基準は3点ありました。1点目は、タイトル獲得経験があること、2点目は、日本をよく知っていること、そして3点目は、これまで目指してきた強くて魅力あるチーム作りを行える人材であることです。さらにオリヴェイラ監督は情熱と厳しい規律を持って指導してくださる方ですから、大槻監督が立て直してくれたチームを、今後、さらに改善してくださる人物だと考えています」と監督選定の基準を明かしている。
浦和は今季、リーグ開幕5試合で未勝利が続き、2日に堀孝史前監督との契約解除を発表。大槻毅育成ダイレクターが暫定監督に就任し、チームはその後リーグ3連勝を達成していた。
なお、4月21日のJ1第9節の北海道コンサドーレ札幌戦が、大槻体制最後のゲームとなる。
