明治安田生命J1リーグ第18節、浦和レッズ対アルビレックス新潟が7月9日に埼玉スタジアム2002で行われた。試合は2-1で浦和が勝利。試合後、浦和のペトロヴィッチ監督が進退報道に関する見解を述べた。
5日に行われた川崎フロンターレ戦後、サポーターに向かって「私は次の試合(新潟戦)で負けたら去る」と発言したと報じられたことについて聞かれると、ペトロヴィッチ監督は「それが事実だとしても私は生き残りました」と切り返す。そして「私がサポーターから批判を受けるような状況で、浦和レッズの記事を書く方々、多くのメディアの方々が笑いながら見ていたと認識している」と複雑な心境を吐露した。
当時の状況については「サポーターに呼ばれたわけではない。インタビューが終わってバスに乗り込んでくる選手に対してサポーターが非常に大きい声で批判をしていた。そういう姿を見て、私自身が行かなければいけないと思った」と説明。さらに「私は浦和で10年は戦いたい。そういう強い気持ちを持っている」と続ける。
「今年1月22日に私の母が亡くなりましたが、その2日前に母と電話をしました。本来であれば、すぐにでも飛んでいきたかったが、母は私に『あなたは今、キャンプ中だ。いかにあなたが自分の仕事を愛していて、クラブを愛しているか、私はよく分かっている。だから来なくていい』と言った。それが母からの最後の言葉でした。だからこそ、私は自分の力の最後の一滴まで、このクラブのために戦う」と、クラブに対する強い思いを強調。
最後に「試合前にバスを降りた時、たくさんのカメラがいました。今日が最後だと思った方が多かったかもしれない。もう少し頑張ります」と、皮肉交じりの一言で締めくくった。
