浦和レッズは3日、FWラファエル・シルバが中国2部リーグの武漢卓爾職業足球倶楽部に完全移籍することを発表した。
現在25歳のR・シルバは、2014年にスイスのFCルガーノからアルビレックス新潟へ移籍。翌年から10番を背負い新潟の攻撃をけん引した。そして昨季、浦和レッズに完全移籍で加入すると、リーグ戦25試合で12ゴールをマークするなど早速フィット。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・ヒラル戦では、2試合ともにゴールを挙げ、浦和の10年ぶりのアジア制覇に大きく貢献した。
しかし、1月17日にクラブはR・シルバが武漢よりオファーを受けたため、当時沖縄キャンプを開催していたチームを離脱することを発表。山道守彦強化本部長は「移籍補償金のレターを受け、満額の支払いということだったので、本人が行きたいということであればいたしかたない、というものでした。我々よりも全然よい条件だったようですし、彼自身がやはり家族、親戚一同を養っていかなくてはいけない、という言葉もあったので、そういう運びになったということです」と移籍容認の経緯に言及していた。
中国移籍にあたりR・シルバは、1シーズン過ごした浦和での戦いを振り返りつつ、感謝の言葉を述べている。
「親愛なるファン・サポーターのみなさん、すでにご報告していますが、武漢へ移籍することが正式に決まりました。浦和レッズでは、1年という短い期間でしたが、日々、怠ることなく常に自分のベストを尽くすことができたと思います。チームの歴史に貢献をすることができて、誇りに思いますし、顔を上げてこのクラブを離れたいと思います。念願だったタイトルを獲得することもでき、個人的にも男としてすごく成長させてもらいました。このクラブで得ることのできた経験や実績は、自分の人生において掛け替えのないものです。みなさん、ありがとうございました」
