明治安田生命J1リーグ第13節が28日に行われ、ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸とセレッソ大阪が対戦した。試合はC大阪が2-1で神戸を下し、リーグ戦3連勝で暫定3位に浮上した。試合後、決勝ゴールを決めたMF水沼宏太が、得点の瞬間とリハビリ期間の苦悩を語った。
リーグ開幕戦に先発出場するも負傷。第9節で復帰するも、その試合で再び負傷。「本当に悔しい思いしかしてなかったので。そういう意味ではゴールという一番分かりやすい形で結果を残すことができたので、そこは良かったかなと思います」と水沼は今季リーグ戦初得点に喜びの表情を見せる。
リハビリ期間について聞かれ「正直、勝つたびに悔しさが出てきた。もちろんチームが勝つことはうれしいけど、自分が何もやってないっていう部分では、本当に悔しさがあった」と、複雑な心境を吐露した水沼だが、「チームの調子が良くて上に居続けてくれる。そして自分がこうやって入った時に点を取って、もっともっと上にチームを連れていけるのは、これ以上うれしいことはない」と充実した様子だ。
チームを勝利に導いたゴールは、見事なボレーシュートから生まれる。山村和也がクロスを上げてからシュートを打つまでに時間があったが、水沼は「ファーに打つか、ニアに打つか」は悩んだものの「シュートしか考えてなかった」と振り返る。そして「ちょっとファーだったら素直すぎるかなと思ってニアに変えたんですけど、それが入ったので良かった」と続けた。
