2017-08-26 Shibasaki GetafeGetty Images

柴崎岳所属のヘタフェを率いるボルダラス監督...指導を志して25年で1部の舞台に

MF柴崎岳が所属するホセ・ボルダラス監督を、スペイン『マルカ』が特集している。

昨季ヘタフェをリーガエスパニョーラ2部から1部に昇格させたボルダラス監督。今季は15試合を終えて7位とチームを好位置につけさせている。

現役時代は負傷に泣かされ、28歳で引退した。そこから指導の道を志してアレビン(9-11歳の育成年代)、レヒオナル(地域リーグ)、プレフェレンテ(実質5部)、テルセーラ(実質4部)のプレーオフ、セグンダB(実質3部)、2部と全カテゴリーのチームで監督を務めた後、25年後ついに1部で指揮を執る権利を勝ち得た。

ボルダラス監督は「非常に苦労した。しかし、だからこそ高く評価できる。すべての犠牲があればこそ、だ。全カテゴリーを経験するのが重要なのかどうかは分からない。ただ、いろいろな舞台を経験することはできたと思う」とここまでの道程を明かしている。

また、それぞれのカテゴリーに特徴があるとヘタフェ指揮官は語る。

「2部リーグは美しいよ。激しく競い合い、拮抗している。1部は誰もがたどり着きたいと夢見るリーグ。気が遠くなるほど高い目標だ」

「監督は簡単な仕事だ。目標を据え、信頼し、気落ちしなければいい。そして何より、ハードワークすることだね」

「私はここにいられて、恵まれていると思っている。ヘタフェ、そしてアンヘル・トーレス会長にお礼を言いたい。私を信頼して、チャンスを与えてくれたから」

ボルダラス監督は、精神面の強さがステップアップにつながると分析する。

「私のこれまでのシーズンは悪いものではなかった。9割方、目標は達成してきた。テルセーラにも、才能豊かな選手はたくさんいる。だが最後に明暗を分けるのは、メンタルだ。メンタルが強い選手が勝ち残る。基本的な要素で際立っているような選手や監督はいるが、上に行ける割合はごくわずかなものだ」

「どのカテゴリーでも、監督であると同時に心理の専門家でなければいけない。選手はそれぞれ異なるからね。彼らに余裕を与え、ロッカールームの雰囲気を良くする。それが非常に大事だ」

指揮官として模範にしたのは、バルセロナの創造主である故ヨハン・クライフ氏だ。

「(監督という仕事について)まずは試しにやってみたんだ。そうしたら、自分が指導が好きだと気付いた。そして、現在に至るよ。最初は私の考え方は選手のものに近かった。それから少しずつ、自分の資質が表れた。自分でも、想像していなかったことだけどね」

「いつもクライフを参考にしていた。彼はパイオニアだった。モダンな監督で、すべてを変えた人だ」

「毎日、成長しなければいけない。始めた時と同じモチベーションでね。あるいは、それ以上のモチベーションで。選手たちに対しては、常に明るく接しなければいけない。主役は彼らだからね」

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