天皇杯準々決勝が25日に行われ、等々力陸上競技場では川崎フロンターレと柏レイソルが対戦した。試合は1-0で柏の勝利。試合後、柏の下平隆宏監督が川崎F戦を振り返った。
「試合前に雨が降る中、川崎まで多くの方が応援に来られて、心強くサポートしてもらいました」とファン・サポーターへの感謝の述べた下平監督。「準決勝に進むことができて、本当に満足しています」と胸をなでおろすも、「すぐにJリーグの試合(29日に行われる明治安田生命J1リーグ第31節・川崎F戦)があるので、次に向けて準備をしたい」と、すでに週末の再戦に向けて気持ちを切り替えた。
柏は、21日に行われたJ1第30節・大宮アルディージャ戦で試合終了間際に追い付かれ、引き分けに終わった。川崎F戦は1点差を守りきっての勝利となったが、下平監督は「守備で何とかするというよりは、こちらが攻撃して、ボールを保持して、何とか自分たちの時間帯を多く作ろうというプラン」で臨んだと明かす。
苦しい時間帯にパスをつながず、クリアを選択したことを修正するため、「仮にリードしたとしても、意地でもつなげ」と選手たちに指示。そして指示通り、低い位置で失うリスクを恐れず、パスを回した選手たちを「勇気を持ってやってくれた」と称賛した
決勝点を挙げたFWクリスティアーノについて質問されると、下平監督は、クリスティアーノが“キング”と呼ばれていることを明かす。「それくらい自己主張がある」としながらも、「チームのために、とことんやり続けられる男」とリスペクトを示した。「なかなかリズムに乗れなかったですが、終盤になってくると必ずチームのために走ってくれて、ボールをキープしてくれた」と、その活躍を評価。そして「前半に簡単なシュートを決めずに、後半に素晴らしいゴールを決めてくれた」と続けた。
