2018-02-23-kashiwa-esaka

柏の新10番・江坂任、新天地で歓喜の主役となれるか【J1注目選手:柏レイソル】

今季、大宮アルディージャから柏レイソルに加入した江坂任。クラブからは背番号「10」を与えられ、並々ならぬ期待を寄せられている。タイトル獲得、世界との戦い、日本代表――。すべてをつかむために求めた新天地で、自身が望む活躍を見せられるだろうか。

■優勝経験のある柏で、世界とも戦ってみたかった

今回の移籍は、柏レイソルに熱心に誘っていただいたことと、柏のサッカー自体にすごく魅力を感じていたので決断しました。他のクラブからのオファーもありましたが、その2つが移籍を決断した大きな理由です。ザスパクサツ群馬から大宮アルディージャへの移籍は、自分がJ1でどれだけできるか挑戦するという意味合いの移籍でしたが、柏は優勝経験もありますし、優勝をイメージして戦っているクラブなので、自分にとってはステップアップの意味合いもありました。

自分は日本代表歴がないので、世界と戦った経験はありません。でもやっぱり世界と戦ってみたいですし、柏は昨年4位になって、セレッソ大阪の天皇杯の結果次第でプレーオフからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場する可能性がありました。ACLの印象は難しい大会で、日本の規律正しいサッカーだけでは勝てない部分もあるのかなというのは昨年の大会を見ていてすごく感じました。ただ、柏はクラブとしてアジア制覇を目指していますし、それこそ昨年は浦和レッズがACLで優勝して、日本の強さを証明してくれたので、次は柏がそこに続ければいいと思います。

■目標は「10得点10アシスト」

実際にチームに入って見て感じるのは、みんなボールポゼッションがうまく、J(伊東純也)やハモン(ロペス)から良いクロスも入ってくるので、「イメージ通りだな」という感じですね。クリス(クリスティアーノ)とは積極的にコミュニケーションを取っています。組んだ感じだとクリスは人を使えて、こちらがパスも出せばシュートまで持っていくことができる。噛み合えば良いコンビネーションを発揮できる予感があります。たとえばクリスがサイドに流れた時には自分がゴール前に入ってボールを要求し、得点を狙っていきたいとは思っています。

連係の部分は練習からタニくん(大谷秀和)、(キム)ボギョンと話し合いながらやっていますし、良い距離感、良いリズムでプレーできていると思います。さばくのも苦手ではないですし、ボールを多く触りたい方なので、トップ下でビルドアップにも絡んで、しっかり得点にも絡みにいけるポジションを任されているのかなと思います。僕は2トップの一角か、トップ下のような中央のポジションがやりやすいですし、サイドにはJのようにドリブルで突破できる選手がいるので、真ん中で受けてさばいて、クロスに入ってという感覚でいます。真ん中だけではなく、攻撃の全ポジションをやるイメージも持っていますが、プレースタイルが違うので、サイドをやるならば他のサイドアタッカーとは違った形で活躍できればと思います。個人的な目標は「10得点10アシスト」。昨年、一昨年の大宮よりはチャンスは増えると思うので、ゴールに迫る回数とシュートの回数が増えるでしょうし、二桁得点を取れる可能性はあるかなと思います。

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■10番=江坂を印象付けられるように

昨年の初めに日本代表候補に入れてもらいましたが、やっぱりあの順位では代表スタッフの目には留まらないし、あの得点数では代表に入るには少なすぎます。得点数だけが大切なわけではないですけど、上位にいないと見てもらえる回数も少ないし、勝たせられる選手が選ばれると思っています。それこそ川崎フロンターレから多くの選手が代表に選ばれたというのもそういうことだと思うんです。ただ、日本代表は意識していますが、大切なのは自チームで活躍して、タイトルに貢献できるかというところ。代表ありきではなく、チームが勝たなければいけないと思います。ACLに出てくるチームには、アジアだけじゃなくて各国の代表選手もいます。その選手たちと真剣勝負をすることで、いま自分が世界のどの位置にいるのかが測れるし、それこそ世界で戦えなければ代表も見えてこないとは思っています。

今年はACLがあるので、過密日程と言われています。やってみなければわかりませんが、個人的には連戦は嫌いではないです。むしろ練習よりも試合の方が好きですし、楽しみな部分が多いです。大学時代も、3年では総理大臣杯優勝と得点王、4年でも総理大臣杯優勝、インカレ優勝と得点王を取っていますし、過密日程のカップ戦を戦っているときの方が結果を出しているので、個人的には乗れれば良いリズムで連戦をこなせるんじゃないかと予想しています。

柏の10番といえば、外国籍選手のイメージが強いですし、付けてきた選手も錚々たるメンバーです。付けるからには結果にこだわらなければいけないし、自分がチームに勝利をもたらすぐらいの気持ちでやりたいと思います。サポーターの方が数年後に思い出したとき、「日本人で10番を付けて活躍した選手がいた」と思ってもらえるような活躍をしなければいけないと思います。大宮での昨シーズンは、最終節で川崎Fに目の前で優勝されています。優勝によって人生が変わると思うし、柏はそれを目指せるチームなので、それに貢献したい。優勝した景色が見たいと思っています。

写真・インタビュー・文=鈴木潤

■江坂任
1992年5月31日、兵庫県出身。2015年に流通経済大からザスパクサツ群馬へ加入。2016年から2シーズン大宮アルディージャに在籍し、今季から柏レイソルでプレーする。明治安田生命J1リーグの通算成績は65試合出場15得点。

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