「もっと早く出られたらもっと何かできたかな」
松本山雅FCの前田大然が試合後、そう言って悔しさを滲ませた。
25日に行われた明治安田生命J2リーグ開幕戦の横浜FC戦で、後半途中からピッチに立った快速FWだったが、試合はスコアレスドローで終了。昨季の勢いそのままにゴールが期待された前田だったが、結果はノーゴールに終わってしまった。
昨季、水戸ホーリーホックに期限付き移籍した前田は、36試合に出場して13ゴールをマーク。一躍ブレイクを果たした。その前田と林陵平(現東京ヴェルディ)の二人だけで27ゴールを叩き出し、水戸のシーズン総得点「47」の半分以上を奪った。そして今季から松本へ2年ぶりに復帰。横浜FC戦ではゴールこそならなかったが、前線から激しいプレスを掛け、サイドに流れてボールを受けてドリブルでチャンスメイクを図る場面が見られた。
「出たら何かするって思いながら見てたので、もうちょっと(出場時間が)長ければ良かった」
チームは前田投入後に縦への推進力が高まった。しかし、最大の特徴である足の速さを生かした裏への抜け出しを効果的にクリエイトすることができなかった。
「全部足もとになっていて、背後へというものが多分なかったと思うので、ちょっと背後の動きをチームとしても増やしていけたらいい」
チームとしてもっと背後を狙う姿勢を課題に挙げた前田だが、自身も「もっと練習からゴールへの意識をもっと出していかないといけない」と猛省する。
松本は前田に加えて名古屋グランパスより永井龍を完全移籍で獲得。昨季19得点をマークし、チーム得点王となったエース・高崎寛之を加えた激しいポジション争いが予想される。
「もっともっとアピールしていかないといけない」と危機感を募らせる快速FWは、「それくらいの競争があった方がやっぱりチームとしても強くなると思うので、誰が出ても良い試合ができるようにやっていきたい」と定位置争いによるチーム力の底上げを目標に掲げた。
松本は昨年も同じニッパツ三ツ沢球技場で、横浜FCとの開幕ゲームを戦い、0-1で敗れている。それを踏まえて前田は、ドロースタートという結果も、「負けなかったのは収穫。あとは勝ち切る力を養いたい」とポジティブに捉えている。
7番を背負うスピードスターが「One Soul 全緑登頂」をスローガンのもと、J1昇格を至上命題に掲げる松本で、再びゴールラッシュを誓う。
▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】
● 2018シーズン Jリーグの試合日程・放送予定まとめ
● 2018シーズンのJリーグをテレビの大画面で楽しむ方法とは?
● 開幕直前!DAZNでJリーグを視聴する方法を紹介/2018シーズン明治安田生命Jリーグ
● 徹底解説!Jリーグを視聴する方法を紹介/2018シーズン 明治安田生命Jリーグ
● 2018シーズンJリーグの大会概要まとめ-賞金やACL出場権、降格・昇格条件など
●Jリーグのチケット購入方法とは?2018シーズン Jリーグのチケット情報まとめ
