東京ヴェルディは8日、FW平本一樹が現役を引退することを発表した。ヴェルディユース出身のストライカーが19年の現役生活にピリオドを打つ。
1981年生まれ、36歳の平本は、ヴェルディユース出身の生え抜き。1999年にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)でトップチームデビューを飾ると、わずか11日でJリーグ初ゴールをマーク。2007年途中に横浜FC、2012年にFC町田ゼルビア、2013年にヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍したが、所属元はキャリア19年で東京V一筋だった。J1では186試合・29得点、J2は227試合出場・45得点の成績を残している。
日本代表では、アンダー世代の日本代表への選出歴があり、2001年にFIFAワールドユース選手権アルゼンチンに出場するU-20日本代表へ招集された。クラブでは2004年に天皇杯優勝、翌年にゼロックススーパーカップ(現FUJI XEROX SUPER CUP)優勝を経験している。
現役引退にあたり平本は「19年間プロの世界で戦える身体に育ててくれた両親に感謝しています。また、19年間プロの世界で戦えるメンタルを育ててくれたヴェルディのサポーター、地元の友達に感謝しています」と感謝の言葉を述べ、次のように続けた。
「試合中にも関わらずブーイングしてくれたこと、本物のプロ意識を感じました。今まで応援してくださった皆様には、選手として大成できなかったこと、申し訳なく思っています。東京ヴェルディ、横浜FC、ヴァンフォーレ甲府、FC町田ゼルビアと携わっていただいたすべての皆様、サポーターに感謝しています」と、19年に渡り声援を送ってくれたサポーターへ重ねて感謝の言葉を述べた。
今後については「強化部長という職に就くことを目標に、理想を追い求めていきたいと思います」と語り、東京Vでセカンドキャリアを送っていく意向を示している。
