これまでに移籍市場で起きた「最もクレイジーなエピソード」について、イタリアメディア『スカイスポーツ』が特集を組み、日本代表DF長友佑都に言及した。
イタリアメディアは、「カルチョメルカート、移籍期間最終日に起きた最も“クレイジーな”話」との見出しで特集。「破談に終わった取引や終了のゴングが鳴った後でのサインなど非現実的な瞬間があった。移籍期間最終日は長年にわたってセンセーショナルで予想外の展開で我々を楽しませてきた」と綴り、過去を振り返った。
その中の1つとして2011年冬、期限間際にチェゼーナからインテルに移籍した長友のエピソードを選出。「選手獲得のために最も“クレイジーな”ひとっ走り」があったと紹介している。
「(ディエゴ)ミリートがけん引していたインテルは、チェゼーナでプレーしていたユウト・ナガトモと言うとある日本人選手を照会。彼はロマーニャ出身の日本代表指揮官アルベルト・ザッケローニの愛弟子で、アジアカップ優勝を果たしたばかりだった。ダヴィデ・サントンとのレンタルによるトレードは決まったも同然だったが、時間が迫る。当時はまだ情け容赦なく19時が期限だった」
「“サムライ”がインテル本部に現れたのは18時20分。サインの準備は整い、日本からのFAXを待つばかりだった。続いて書類は届いたが、これからレーガ(セリエA)へどうやって運ぼうか?帰宅ラッシュ真っ只中を車で?間に合うはずがない!(当時の会長)マッシモ・モラッティの専属運転手をポニー・エクスプレス(郵便速達サービス)風に変装させて、原付バイクで向かわせるしかない」
モラッティ元会長の運転手に託された書類は、「18時49分に配達完了。ナガはインテルの所属選手になった」。これが2011年冬の移籍市場最終日を賑わせた長友のインテル電撃移籍の舞台裏だった。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です


