大宮アルディージャは28日、渋谷洋樹監督の解任を発表した。合わせて黒崎久志ヘッドコーチも解任された。今後は、伊藤彰コーチが監督に昇格し、海本慶治コーチがヘッドコーチに就任する。なお、伊藤監督は29日のトレーニングから指揮を執る。
解任された渋谷前監督は2014年4月に就任。同シーズンはJ2降格となったが、翌年はJ2で優勝。2016年はクラブ史上最高となる5位でシーズンを終えるなど、躍進を見せた。しかし、今季は開幕から6連敗を喫するなど低迷。明治安田生命J1リーグ第9節の浦和レッズ戦で初勝利を収めたが、その後も奮わず、第13節終了時点で2勝1分け10敗の最下位に低迷していた。
渋谷氏はクラブを通じて以下のようにコメントした。
「ファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、地域の皆さまをはじめとする大宮アルディージャに関わる全ての皆さま、日頃よりご支援、ご声援いただき誠にありがとうございます。2014シーズン途中の監督就任から、J2降格、J2優勝、そして昨年はJ1年間5位という姿から、今年は『より強く』ということで挑んでまいりましたが、私の力不足で皆さまのご期待にこたえられず申し訳ございません」
「練習場で声を掛けていただいたり、オレンジ色に染まったNACK5スタジアム大宮で大声援を送っていただいたり、遠くアウェイでもホームのような雰囲気を作ってくださったりと、どんなときも我々を力強く後押ししてくださったことに対し、心より感謝申し上げます。試合前、多くの方が私の名前をコールしてくださったことは心に深く刻まれていますし、ともに戦ってくれた素晴らしい選手やスタッフにも感謝しています」
「私はクラブから去ることになりますが、大宮アルディージャは未来のあるクラブだと思っています。新体制になっても、引き続きの応援をよろしくお願いいたします」
また、伊藤新監督もクラブを通じて以下のようにコメントした。
「今回の監督交代については、自分自身も非常に強く責任を感じています。ファン・サポーターの皆さまをはじめとする、大宮アルディージャに関わる全ての方々の思いにこたえられるよう、まずはJ1残留に向けて選手、スタッフが一丸となって、リーグ戦残り21試合を全力で戦っていきます。引き続き、熱い応援をよろしくお願いします」
