マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督は居心地が悪くなってきているのではないだろうか。プレミアリーグ最低の監督とは呼べないかもしれないが、有能な監督であることを示す証拠は非常に少ない。
ここまでスールシャールに対する評価は、まるで乱気流に巻き込まれた飛行機のように上下し続けている。就任当初は救世主のように扱われ、その後は解任危機に瀕した。以降はコロコロと評価が変わっている。最近の結果だけを見ても、敵地で王者マンチェスター・シティを下したかと思えば、最下位のワトフォードに不覚を取っているのだから、我々が彼らをどう評価すべきかは非常に難しい。
実際、ユナイテッド首脳陣も簡単ではない判断を強いられている。すなわち、クラブが直面する問題のうち、どの程度がスールシャールの責任で、彼が解決できる問題はどのくらいあるか、ということを測りかねているのだ。
■カウンター戦術にも限界
Gettyユナイテッドはカウンター攻撃に特化したチームを作っている。それは主に、敵陣を攻略する戦略に乏しく、プレッシャーをかい潜ることを苦手としていたためである。このカウンターはシティをも打ち負かすほどの威力を持っている。
しかし、トップ集団のチームを見てみれば、速攻と遅攻の両方を高次元で行う必要があるのは明らかだ。また、判断の速さも大きな違いとなっている。上位陣と比較すると、熟考するようなプレースピードが目につく。
チーム編成にもケチがつくのは、同じクラブOBのフランク・ランパードが好成績を手にしている影響もある。ランパードはスールシャールと比べ、若手をトップチームにうまく融合させられている。そうしなければならないのはチェルシーが移籍市場での活動を制限されているせいだが、そうでなくてもランパードはユース選手に高い信頼を置く傾向にある。
スールシャールは、そこまでチームをコントロールできていない。もちろん、選手のケガによる離脱も一つの原因だ。そのせいでしばしばフィル・ジョーンズを起用しなければならないときがあったし、最も有能なMFであるポール・ポグバはシーズン中ほとんどピッチに姿を見せない。
そうは言っても、チームが抱えている戦力を考えれば、スールシャールはランパードに到底及ばない。彼がチェルシーで達成してきた結果は、スールシャールが今シーズン達成したどんな成果に比べても、はるかに輝かしいものだ。
■精神面でも課題
Gettyユナイテッドはメンタリティにも問題を抱えている。それは監督と選手双方に言えることだ。
例えば、シェフィールドを相手に3-2でリードし、相手を窮地に追い込んでいたのに、スールシャールはアントニー・マーシャルをアクセル・トゥアンゼベと交代させた。その結果、機能していた布陣を変えることになり、敵を利する羽目に陥った。トゥアンゼベの復帰は価値のないものになってしまい、勝利するべき試合を引き分けている。
過去を振り返って批判するのは簡単なことである。しかし、我々は言わなければならない。リードしている状況を保つのが非常に下手で、もしかするとビハインドを追いつくことよりも下手なのではないかということを。
ブラモール・レーン(シェフィールドのスタジアム)では、スールシャールは自身が無能ではないことを証明できたと思っているようだが、同じくらい、彼の頭の大部分が空っぽであることを示す証左にもなってしまっている。
■進むべき道は…
Getty Images明らかに予想を下回る状態のため、これから状況をましにすることは比較的簡単ではある。しかし、レッド・デビルズをエリート集団に引き上げるとなると別の問題だ。カーディフ・シティ時代、そして、ノルウェーのモルデで全く異なる経験をしてきたが、スールシャールがユナイテッドを高みに引き上げる存在になりうるという証明は一度もされていない。
スパーズとアーセナルは最終的に、監督はもはや選手たちにとって必須の存在になりえないと判断した。ユナイテッドとしては、選手たちが監督のため、クラブのためにプレーしたがっているようだという事実にすがることはできる。少なくともその傾向はアレックス・ファーガソンの退任以来強くなっているのだ。
スールシャールにこだわるのであれば、トップ4に食い込むためにはチーム力の向上・洗練は必須である。そうでなければ、さらに順位を降下させることになってしまうだろう。
スールシャールは、監督としてのすべてを証明しなければいけない状況に立たされ続けている。
文=アレクサンダー・ネザートン/Alexander Netherton
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