ジェフユナイテッド千葉のJ1昇格プレーオフ進出を決める一撃を決めたキャプテンの近藤直也が激戦を振り返った。
1-1の同点で迎えた後半アディショナルタイム。千葉は1点を決めなければプレーオフ行きは消滅するという、絶体絶命の状況で、右サイドからのCKを獲得する。清武功暉が放った正確なボールに、中で待っていた近藤が打点の高いヘッド。これが突き刺さり、逆転。近藤の決勝ヘッドで3年ぶりのプレーオフ進出を手にした。
「いいボール来た。というか、来すぎた（笑）」と清武のCKを褒めちぎった近藤は、ゴールシーンについて「結構、ボールの滞空時間も長かったので、コースを狙いすぎると外すんじゃないかなって。でも、真ん中気味を強く当てたら、GKが弾くんじゃないかと思っていた」と、歓喜の瞬間を振り返る。
7連勝を達成し、逆転でプレーオフ滑り込みを決めた千葉。喜びもひとしおだが、近藤は「まだJ1昇格が決まったわけではない」と気を引き締める。「素晴らしいことだと思いますけど、まだ何かを成し遂げたわけではないので。オフを挟んでしっかり準備したい」。
そう語る近藤が見据えるのは、26日の名古屋グランパスとのプレーオフ準決勝。今季のリーグでは2戦2勝と相性の良い相手。とりわけ前回対戦では、後半に一挙3ゴールを挙げ、名古屋の自動昇格の夢を打ち砕いた。
名古屋は「今シーズンベストな対戦相手というか、1番良いゲームができた相手なので、同じようにやりたい」と見据える近藤。「相手もこの前の試合を踏まえて、少しやり方を変えてくるかもしれないので、上手く対応しながらやっていけたら」と次なる決戦へ向けて意気込んでいた。