■W杯アジア最終予選 サウジアラビア 1-0 日本
サウジ:ファハド(63分)
日本:なし
2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の最終戦が5日に行われ、サウジアラビア対日本代表が対戦した。試合はサウジアラビアが1-0で日本を下し、3大会ぶりのW杯本大会出場を決めた。
日本は8月31日に行われたオーストラリア代表戦で2-0の勝利を収め、6大会連続の本大会出場を決めた。約1年の最終予選を締めくくるのは、アウェイのサウジアラビア戦。サウジアラビアにとっては勝てばW杯出場という重要な一戦であり、是が非でも勝利がほしいところ。一方、日本にとっては本大会を見据えた戦いが始まっており、出場機会が少ない選手にとっては絶好のアピールの場にもなる。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はオーストラリア戦のスタメンから4名を変更。GK川島永嗣、DF酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都、MF山口蛍、井手口陽介、柴崎岳、FW本田圭佑、原口元気、岡崎慎司の11名が先発出場した。
前半は両チームともに決定機を作れない時間が続く。日本は23分に相手ゴールまで迫る。左サイドの原口が浮き球のパスをペナルティエリア内へ送ると、本田がダイレクトで落とす。これを井手口がエリア内で受けたが、シュートまでは持ち込めない。
33分には柴崎の右CKから昌子がヘディングシュートを放ったが、ナワフ・アルアビドがブロックした。さらに40分にはFKのこぼれ球を拾った山口が強烈なミドルシュートを放ったが、GKアブドゥラー・アルムアイフがなんとかセーブ。ここもゴールにはつながらなかった。
すると日本は44分にピンチを迎える。中盤でボールを奪われると、サウジアラビアのカウンターを受ける。タイシール・アルジャッサムからパスを受けた左サイドのマンスール・アルハルビがダイレクトシュートを狙ったが、ボールはわずかに枠の上へ外れた。このままスコアレスでハーフタイムを迎えた。
両チームともに後半から1枚目の交代カードを切る。日本は本田を下げて浅野拓磨を投入。サウジアラビアはモハンメド・アルサハラウィを下げ、ファハド・アルムワラドを投入した。
するとサウジアラビアが決定機を作り出す。55分、右サイドでボールを持ったアルムワラドが長友と入れ替わってペナルティエリア内に進入。エリア内右でGKと一対一となったが、シュートはGK川島永嗣が足でブロック。守護神の活躍でピンチを免れた。
しかし、その後もサウジアラビアが好機を生み出す。63分、ペナルティエリア内右でスルーパスを受けたファハドが右足を振り抜く。強烈なシュートがゴール右上に決まり、サウジアラビアが先制に成功した。W杯出場が懸かるサウジアラビアにとっては貴重な先取点となった。
先制を許した日本は67分に岡崎を下げ、杉本健勇を前線に送り込んだ。杉本にとっては日本代表デビュー戦となった。しかし、サウジアラビアの流れは続く。73分、ファハドがドリブルで左サイドを突破。酒井宏をかわしてシュートまで持ち込んだが、ここは枠を捉えられなかった。
日本は80分に柴崎を下げて久保裕也を投入し、交代カードを使い切った。しかし、その後も得点することはできず、0-1でサウジアラビアに敗れた。日本は今予選で2敗目を喫した。一方、サウジアラビアは2006年のドイツ大会以来3大会ぶりに本大会出場を決めた。


