新型コロナウイルスによるシーズン中断は、日本代表FW南野拓実にとって有利に働くのだろうか。イギリス『リヴァプール・エコー』が伝えた。
今冬の移籍市場で、ザルツブルクから725万ポンド(約10億円:当時)の移籍金で昨シーズンの欧州王者リヴァプールに加入した南野。1月上旬のFAカップでスタメンデビューを飾り、3月13日にプレミアリーグの中断が発表されるまで、公式戦7試合でプレーした。しかし、0ゴール0アシストと結果を残せておらず、選手本人も焦りを口にしている。
シーズン途中での加入とあり、ヴィルヒル・ファン・ダイクやルイス・スアレスといった例外を除けば多くの選手が苦労することもあり、南野にも時間が必要と考えられている。実際に、ザルツブルクのジェシー・マーシュ監督は「彼はとても頭が良く、賢い。時間が経てば経つほど物事を理解して向上していく」と新天地での今後の活躍に太鼓判を押した。
そんな中『リヴァプール・エコー』は、プレミアリーグで首位を独走するチームの中で、出場機会が制限される南野について特集。すでに1カ月を超えた新型コロナウイルス感染拡大による中断期間が、日本代表FWに有利に働くと考えているようだ。
記事の中で「プレシーズンはチームの団結を高めるために最高の時間だ。この期間を利用して、新旧の選手がお互いを理解し合える。自宅待機を余儀なくされる現状はプレシーズンとは異なるが、ユルゲン・クロップの選手たちはバーチャルの中で既存の関係を強固にし、新たな関係を築き上げている」と綴り、南野の現状について伝えた。
「グループヨガやトレーニングセッションに励む映像の中で、特にサディオ・マネが率先して話しかけたりして、ミナミノもチームエクササイズに参加している。小さなことではあるが、新たな国の新たな職場であるからこそ、とても重要なことだ。さらに、フィールドから離れる時間は、南野にとってリヴァプールの試合を見たり、クロップやコーチングスタッフ、チームメイトと会話する機会を与えている」
さらに、同メディアは「政府が再開を許可すれば、リーグ再スタートの前に新戦力がチームに溶け込めるための新たな機会であるミニ・プレシーズンが行われる。そのうえ、リーグは短期間で集中的に開催される可能性が高く、ミナミノへのチャンスは確実にやって来るだろう」と日本代表FWが信頼や出場機会を掴めるより多くのチャンスがあると予想した。
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