2006年、ワールドカップドイツ大会でイタリア代表を率いて優勝した経験を持つマルチェロ・リッピ氏が10日、イタリアメディア『スポルティタリア』のインタビューで、ミランの新オーナーとなる投資家グループについて「中国では誰も知らない」と述べている。
リッピ氏は2012年5月、中国スーパーリーグ広州恒大の監督に就任するとリーグ3連覇を果たしたほか、2013年にAFCチャンピオンリーグを制覇している。2016年秋からは中国代表指揮官に就任し、中国事情には精通している。
ミランは間もなく31年にわたったシルヴィオ・ベルルスコーニ体制に幕を下ろし、新オーナーとなる中国の投資家グループへと引き渡されることになる。リッピ氏はこれについて首を傾げた。
以下に続く
「ミランを買収しようとしている投資家? 中国では誰も知らない人物だ。非常に知名度の高い(インテルの)蘇寧とは違う」
ミランの売却手続きの完了は昨年12月に予定されていたが、中国国外への資金の持ち出しに制限がかかるなどして、現在まで度々期限が延期されてきた。13日にもこの問題に決着がつくことになるが、これまで幾度となく破談の可能性が報じられてきた事実と合わせて、リッピ氏の言葉は不安を残すこととなった。