バイエルン・ミュンヘンは3年前、ホームでレアル・マドリー相手に大敗を喫した。今シーズン限りで現役引退を表明したバイエルン・ミュンヘンの主将、フィリップ・ラームは、ドイツ誌『ツァイト』で当時を振り返り、指揮を執っていたジョゼップ・グアルディオラ監督の戦術をチームが選択しなかったことを認めている。
当時、サンティアゴ・ベルナベウでのファーストレグを0-1と落としていたバイエルンだが、決勝進出を懸けた2戦目で0-4と惨敗。バイエルンで初シーズンを過ごしていたグアルディオラ監督に批判が集まることになった。だが、ラームはその敗北に関して次のように明かしている。
「ペップは試合前、チームの6人を彼の下に呼び、どういうプレーをしたいのか聞いてきたんだ。チームは彼の考えに同意しなかった。当時のペップは、プレーヤーたちが居心地良くプレーできるため、チームが希望するシステムでプレーすることを決めたんだ」
そしてチームは、ユップ・ハインケス前監督が採用していた馴染みのあるダブルボランチの4-2-3-1を選択。だが前半のうちにセルヒオ・ラモスの2ゴール、クリスティアーノ・ロナウドの追加点で突き放され、取り返しがつかない展開となってしまった。
「ペップはシステムが機能しなかったように言われたが、実際には彼のシステムじゃなかった」と恩師を擁護するラーム。昨夏からマンチェスター・シティを率いている同監督は「もうこのようなことを繰り返すことはないだろう」とその後、選手に戦術を決めさせることはなかったと続けている。




