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【徹底分析】久保建英には「世界の頂点に立つ要素が数多ある」西紙分析官が見た日本の至宝の可能性

久保建英の進化が止まらない。

7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節、エイバル対マジョルカ。3試合連続先発を飾った18歳は、試合を通じて輝きを放ち続けると、極めつけは78分。ゴール手前でパスを受け、利き足とは逆の右足で運び、ボックス外から対角線にシュートを流し込んだ。これで今季得点数は「3」に。残留争うビッグマッチで2-1の勝利を呼び込んだ。

そんな久保建英を、スペイン大手紙『as』で試合分析を担当するハビ・ジジェス氏は、「スペシャル」な存在と断言する。では、久保はなぜ特別な存在なのだろうか? 今回は大国スペイン屈指の分析官が、日本が誇る若き至宝を紐解いていく。

文=ハビ・シジェス(Javi Silles)/スペイン紙『as』試合分析担当
翻訳=江間慎一郎

■世界の頂へ

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世界中の誰もが、久保建英がどんな選手であるかを確認すべき段階にある。類い稀な才能とまだまだ底知れぬ学びの器、しかしながら、すでにあふれんばかりとなっている賢明さと力強さ……。彼はフットボール界の最も高い場所に立つ要素を、これでもかというほど有している。

マジョルカへのレンタル移籍は、ともすればリスクを伴う決断であったのかも知れないが、コパ・アメリカでの活躍とレアル・マドリー移籍の際に生じた期待に、現在の久保はしっかりと応えている。

堅守速攻に重きを置き、攻撃における自発性が足りないビセンテ・モレノ率いるマジョルカの中で、日本人は逞しく壁を乗り越え、この世界の頂に続く道を切り開いているのだ。

■スペシャル

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8日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節エイバル戦は、久保がレギュラーとして起用され続けている理由が存分に示されていた。モレノが何よりも優先しているのは守備面の規律だが、久保が守備に傾ける意識と労力は、彼の要求にかなうものとなっている。

マジョルカはこの試合で1-5-2-3のシステムを採用。久保はエイバルの左サイドバックで、攻撃面の貢献も大きいホセ・アンヘルに注意を払い続け、自チームの右サイドバック、ポソのカバーを怠らなかった。エイバルはサイドにおける優位性を確保するためにボールを端から端へ動かしていたが、スライドする守備でも気を抜くことはなし。アンヘルを自陣サイド深くまで追い、ポソとの交換でオレジャーナを守備の対象とすることもあった。

ときに突破される場面もあったものの、彼は確かに、マジョルカの堅守の一部だった。この試合のボール奪取数は「5回」。2節前のレアル・ベティス戦ではまだ覚束なさを露呈していたが、今回の守備意識の高さに疑義を挟む余地はなかった。それは試合後、モレノが発した言葉からも読み取ることができる。

「守備的に彼の最高の試合とは言えないかもしれないが、それでも継続的に守備をしていたし、チームのために働いてくれた。彼のクオリティーの高さが発揮されるのは素晴らしいが、もし1ゴールを決めて、3ゴールを奪われたら意味がない。まあ今日は私たちにとって好ましいゴールを決めてくれた。それも美しい形のゴールをね」

モレノにとっては、たとえどんな選手であったとしても、ボールを持っていないときに袖をまくっていなければならない。そして、そうすることができる久保がいるならば、そこでようやく攻撃面でスペシャルな選手を擁せるという恩恵を享受できる。

ただ久保目線から考えれば、マジョルカで自分の持ち味を見せることは決して簡単ではない。チームの特徴的にボールを持つ回数は限られ、ボールを受けてもプレーするスペースは狭く、連係するチームメートも少ないのだから。彼がエイバル戦でボールとともにプレーした回数は、「42回」しかなかった。

しかし、そうした好まざる状況でも日本人のプレーは高い効果性を発揮する。その理由は、彼がスペシャルだからだ。

■果てしない可能性

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ボールを受ける久保はいつもほかの選手とは違うこと、ほかの選手ではできないことを試みているが、モレノは彼の行うことに理解を示す。その厳格な戦術の中で、久保が鋭い洞察力と動きでもって様々な場所に顔を出すことを許容している。

久保の攻撃における主戦場は右サイド(後にダイアゴナル・ランで中央へ)か、相手のDFとMFのライン間で、いずれにしてもゴールに直結するプレーの実現が目的だ。エイバル戦における久保の個人スタッツはパス成功「9回」、ドリブル突破「3回」、ボールを失ったのが「17回」と、一見すれば目を見張る数字ではないものの、しかしマジョルカというチームで試みているプレーと考えれば致し方ない。それに何よりも、彼の決めたゴールの難易度の高さが、そのプレーのクオリティーを存分に表している。

久保はポソからのパスをエイバルのDFラインの前で待ち受け、ボールを受けると左が切られることを予測。利き足とは逆の右足でボールを蹴り出し、そのまま右足で対角線上にゴールを決め切った。彼には切れ味凄まじい左足のプレーを軸にしながら、ゴールを決める確率を高めるために違うプレーを選択する慧眼、胆力、技術がある。トップと呼ばれる若手、ベテランの選手たちを一緒くたにしても、そうしたことができる存在は数少ない。

私たちが目の前にしている日本人は今季、大きな歩幅で成長を続けており、まだまだ果てしない可能性を感じさせている。

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