「今日の試合、見てもらった方には分かると思いますけど、こうやって皆さんの前に座るのが非常に難しいシチュエーションです」
そう切り出したのは、徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲス監督だ。
明治安田生命J2リーグ第10節が22日に行われ、徳島はホームの鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで、カマタマーレ讃岐との「東四国クラシコ」に臨んだ。讃岐は前節終了時点で最下位。過去のリーグ戦対戦成績は2勝4分けと徳島に分があった。
実際、22日の試合も徳島が優勢に進めた。しかし、結果は0-1で黒星。スペイン出身の44歳の監督は、人生で初めてのことだと嘆く。
「(徳島は)ずっと攻撃をしていた。20本のシュートを打ち、チャンスを作り、そしてポストに5回当たった。讃岐は2回しかチャンスを作れなかったのに負けてしまった。こういう内容で勝ち点1すら取れないのは人生で初めて」
徳島は直近5試合の成績が2分け3敗となった。ロドリゲス監督は「最近は残酷な結果が続いている。内容が結果に反映していない。今日もそういう展開になってしまった。一方的に攻め、勝ちにふさわしい内容だったにもかかわらず勝てなかった。不運だなと思います」と、“不運”という言葉を口にした。
監督が語るように、選手たちのパフォーマンスは決して悪くなかった。試合後、選手たちに叱咤激励をしていたように見えたが、何を伝えたのか。その質問にロドリゲス監督は「しっかり顔を上げて、次に向けて切り替えていくこと」を伝えたと話した。
81分、7日に加入したMF狩野健太を投入した。狩野は今季初出場。どのような意図があったのか。その質問には「カットインからシュートにつなげられることが、彼の魅力。練習の中でもゴールを非常にたくさん決めていました。今日の試合でも必要だと感じました。そして狙い通りのプレーはあったが、結果に結びつかなかった」と答えた。
徳島は16位に後退。28日に行われる次節は、アウェイで横浜FCと対戦する。
