先日、現役引退を表明したサミュエル・エトーが、インテル&チェルシー時代の恩師ジョゼ・モウリーニョとともにマドリード市内で行われたイベントで登壇した。
その中でエトーはモウリーニョについて「サッカー界最高の1人」と賛辞を贈っている。
「僕がキャリアを終えると公表した時、真っ先にメッセージをくれたのがジョゼだった。彼はサッカー界において最高の人物の1人だよ。それは疑いようがない」
そしてエトーは自身の古巣でもあるマジョルカ、バルセロナについて、モウリーニョが率いてほしいとの見解を示した。
「ジョゼにはマジョルカで指導してもらいたいね。マジョルカはスペインで最も居心地のいい街だから。でも、それ以上にバルセロナを率いてもらいたいという気持ちもある。もし彼がバルセロナに戻って指揮をしたら、それはとても美しいシナリオになると思う」
モウリーニョは監督としてのキャリアをスタートさせる前、1996年にボビー・ロブソンの下で通訳を経験。その後アシスタントコーチとなり、ルイ・ファン・ハール体制でも補佐役を務めるなど、バルセロナに4年ほど籍を置いていた。
指導者として後にチェルシーやインテル、レアル・マドリーで結果を残したモウリーニョ。だが、堅守速攻を軸に各クラブでタイトルを獲得してきたこともあり、そのスタイルはバルセロナが理想とするパスサッカーとは方向性が異なるイメージも強い。
2004~2009年までバルセロナに在籍し、UEFAチャンピオンズリーグを2度制したエトー。09-10シーズンはインテルに移籍し、モウリーニョ指導の下、異なるリーグで2年連続3冠を経験している。カメルーンのレジェンドは、モウリーニョがバルサを指導することで、どのようなサッカーを展開するのか、密かに期待を寄せているようだ。
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