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プレミアリーグ

帰ってきたジエゴ・コスタ!エースの復調でチェルシーに死角はなしか?

17:28 JST 2017/04/26
Diego Costa
ついに沈黙は破られた。チームをけん引してきたエースが、久々にゴールを決めたのだ。タイトル争いが大詰めを迎える中、再びチェルシーは加速していく。

チームへの貢献、情熱、ハードワーク……。

多くの人はジエゴ・コスタがそうした要素を持ち合わせていることを否定してきた。彼は少々問題児で、時折周囲から反感を買うような行動を起こしてしまうからだ。

しかし、サウサンプトン戦では、チェルシーのプレミアリーグ優勝に向けて必要とされるエースの復活を見ることができた。

試合前まで、ジエゴ・コスタは2014年にアトレティコ・マドリーから移籍してきて以来、最も長くゴールを奪うことのできない期間を過ごしていた。さらにハーフタイムを迎えた時点で、恐らくそのノーゴール記録は7試合に伸びるのではないかというプレーぶりであった。

だが53分、沈黙は打ち破られた。ライアン・ハートランドのマークを抑えたコスタは、セスク・ファブレガスが送ったクロスボールをヘディングでゴールへ流し込んだのだ。事態は突然上手く回り始めたようだった。

■再び噛み合い出した歯車

スタンフォード・ブリッジに詰めかけたファンたちを喜ばせたもう一つの要素は、2人のキープレーヤーがともに活躍したことだった。コスタ、そしてエデン・アザールである。

今シーズン、コスタが調子の良い時も、アザールが調子の良い時もあった。だが、2人が揃って調子の良い時というのは決して長い期間ではなかった。

だからこそ、5分に決まった先制点は大きなポイントとなった。アザールは昨年12月3日以来のゴールを決め、チェルシーは試合を優位に進めることができた。もっとも、最大のハイライトは別のシーンだった。ゴール後のセレブレーションである。

アザールはコスタとともにゴールを祝福した。ここ数週間、少し自信を失っているように見えたパートナーに駆け寄り、讃えたのだ。ベルギー代表でキャプテンを務めた経験が役に立ったのかもしれない。

この行動が直接的にコスタのゴールの“アシスト”になったかどうかは分からない。だが、一つの象徴的なシーンとして結びつけることは可能なはずだ。事実として、ゴールから遠ざかっていたゴールは6試合ぶりにネットを揺さぶったのだから。

■メモリアル弾となった久々のゴール

一時は同点に追いつかれたチェルシーだったが、以降は首位チームが首位たるゆえんを見せつける格好となった。

ジョン・テリーを欠いた試合だったが、不在の影響は全く感じられなかった。なぜなら、前半終了間際にガリー・ケイヒルがヘディングシュートを決めたからだ。彼の腕には、偉大なるレジェンドから引き継がれたキャプテンマークが巻かれていた。先週の同じ頃、ウイルス性の病気に悩まされて入院していた男が、1週間後にはチームをけん引する立場に戻ってきたことも興味深い。

ケイヒルの得点により、試合はチェルシーにとって理想的な展開となった。この夜を完璧なものとするために必要なことはたったひとつ……コスタのゴールだけになった。そして、それは成し遂げられた。

ブラジル生まれのストライカーは、プレミアリーグ出場わずか85試合目にして50ゴールを達成した。ジミー・フロイト・ハッセルバインクはチェルシーに在籍していた期間に84試合で50ゴールを決めているが、それに次ぐ記録というのは決して悪いものではない。元リヴァプールのルイス・スアレスより早い記録、と書けば伝わりやすいだろうか。

コスタは依然としてチェルシーにとって重要な選手であることを証明した。週末に行われたウェンブリーでのトッテナム戦で彼を休ませたコンテの決断は良い方向に働いた。トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、チェルシーのエースが再びゴールを奪い始めたことに戦々恐々としていることだろう。

19番のシャツをまとう男はゴールが生まれていなかった状況でさえ、豊富な運動量を維持していた。実際、コスタはゴールが欲しすぎたのか、ボールが持ってない状況でパスを呼び込む動きを多くこなし、うまくいかなければフラストレーションの溜った様子をみせていた。

もうコスタについて回ってきた問題は影を潜めたようだ。エースに引っ張られる形で、チェルシーもいよいよ、理想的なフィナーレを迎えようとしている。残すところ、あと5試合。すでに最終コーナーを先頭で回り、最後の直線に入ってきた。前を走っているクラブは一つもない。あとはただ、ゴールテープを切るだけだ。

文=ニザール・キンセラ/Nizaar Kinsella

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