明治安田生命J1リーグ第23節が8月19日に等々力陸上競技場で行われ、川崎フロンターレと北海道コンサドーレ札幌が対戦した。試合は2-1で川崎Fの勝利。試合後、川崎FのDF奈良竜樹がゲームを振り返った。
奈良は「基本的にラインコントロールして、なるべくゴールから相手を遠ざけようとしましたが、システムのかみ合わせで、なかなかプレスが掛かりませんでした」と、思ったようなディフェンスができなかったと語る。それでも川崎Fは13分に先制し、その後も猛攻を仕掛ける。奈良も「相手を引き出してカウンターというイメージはありました。実際、後半は多少大きな展開になりました」と続ける。だが、オープンな展開は、相手にも利用されてしまう。「相手にスペースを与えてしまい、ピンチもありました。試合巧者という部分では足りなかったと思います」と、納得の守備とはいかなかった様子だ。
札幌FWジェイは、ゲームを通してうまく抑え込んでいた。「チームとしてなるべく2人で対応する、ロングボールに対しては、そういうイメージでやってました。(エドゥアルド・)ネットとか結構競り勝ってくれたので、すごく助かりました」とジェイ対策には及第点を与える。もう1人のキープレーヤー“タイのメッシ”ことMFチャナティップに関しては、「でかい選手の中でああやって1人、間で受けてスペース見つけられる選手。僕たちが相手の高さを警戒して下がったところの前で受けるなど、カウンターの起点にもなってました。バイタリティーのあるいい選手」と脱帽した。
問題は失点シーンだ。中盤でカットされたボールが自陣ゴール前へ跳ねていくと、GKチョン・ソンリョンが目測を誤って空振り、転倒。FWヘイスにボールが渡り、やすやすと無人のゴールへ蹴り込まれてしまった。「2点目を取った後、全体的に緩くなっちゃった。あの失点どうこうというよりは、チームとしてそういう流れになっていたのを感じていた。なるべく厳しくいくように声掛けしてましたけど、鹿島(アントラーズ)戦も3-0から1点取られてるし。試合の終わらせ方というか、あの段階ではまだ進め方ですよね。自分たちで自分たちの首を絞めている感じでした」と猛反省。「(失点の後は)割り切って守り抜くイメージでやっていました。結果的に守り切れたから良かったですけど、ちょっと危ない試合だったのかな」とまとめた。
課題はあったものの、この白星で川崎Fは3連勝。「鹿島戦でああいう試合をやって、『次勝たなきゃ意味がない』と記事にもなってますし、選手もスタッフもみんな言ってる中で、内容はどうあれ勝ち点3を取った。チームとして階段を上れていると思う。こういうのを勝ち切れなくて今まで悔しい思いをしてきたから、そういう意味では勝ちながら課題を克服していくのが一番いい前進の仕方かなと思います」と今日の白星の意義深さを満足げに語った。
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