「どれか1つは入れなきゃいけなかった」
岡崎慎司にとっては非常に悔しい最終戦となったことは明らかだ。
アジア最終予選最終戦のサウジアラビア戦で岡﨑は先発出場を果たした。すでに日本はロシア・ワールドカップ本大会出場を決めていたため、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今予選で大黒柱となっていた大迫勇也をベンチ外とし、ワントップに岡﨑を置いた。
岡﨑自身、予選ではタイ戦の1ゴールのみにとどまっていたため、ゴールに対して並々ならぬ強い思いを臨んだはずだが、ゴールは生まれず、日本も0-1で敗れた。
岡﨑は勝利を逃したことに加え、得点という形でチームを助けられなかったことに悔しさをにじませた。
「個人的にはゴールを取れればOKだと思いますし、取れなかったんでチームを助けることができなかった。暑い中で3回くらいチャンスがあったので、それをやっぱり決めるっていうのが自分の最大の目標だったので、今日に関してはそれだけだったかなと思います」
また、1点ビハインドとなり、引いてきたサウジアラビアを最後まで崩せなかったことはチームの課題であると指摘している。
「コンディションももちろん暑い中、前に行くっていうのがなかなかできないサッカーの中での課題はあると思うし、ロシアではそういう相手が引いて守ってくるチームもあると思うし、今後はそういう課題も出てくると思います」
それでも、岡﨑が個人の課題として最後まで語ったのはゴールだ。一つひとつのチャンスを振り返り、反省点を口にした。
「チームへ帰ってまた点を取るってことだけにフォーカスして考えたい」
すでに所属クラブのレスター・シティではプレミアリーグ開幕から2試合連続でゴールを挙げるなど好調をキープする岡﨑。来年のロシア・ワールドカップへ向け、現役では日本代表最多得点記録を持つエースストライカーとして歩みを止めるつもりはない。


