長年、世界最高の選手の一人と数えられ、現在もクリスティアーノ・ロナウドとの覇権争いが論争を巻き起こす――。
そう、言わずと知れたリオネル・メッシのことだ。
彼の卓越したドリブル、正確なタッチ、左足での精密なシュート。どれを取っても一級品であることは明らかで、バルセロナでのデビューから13年が経過した2017年の現在でも衰えは見られない。
しかし、14日に発表した『Goal 50』で、メッシは4位にとどまった。
なぜこんな結果を招いたかと言えば、一つには投票権を持つ55人のうち2人が1ポイントも入れなかった……という事実があったからだ。それは言い換えれば、2人がメッシのことをトップ25に値しないと判断したということになる。
バルセロナとアルゼンチン代表で活躍するストライカーは、年に一度のこの賞――過去一年間の世界で最も優れた50人のサッカー選手を選び、表彰する賞――に、これまで4回、第1位に選ばれており(2015年、2013年、2011年、2009年)、2008年に初めてランクインして以来の合計票数は、他のどの選手よりも多い。
『Goal 50』の投票権をもつのは、世界37カ国の『Goal』の編集長と特派員であり、候補となる選手たちの、1年間を通したプレーレベルの一貫性、主要ゲームでのパフォーマンス、サッカー界に刻んだレガシー、所属クラブおよびナショナルチームでの成果を判断して投票する。55人の投票者それぞれがトップ25の選手を選び、1位に25ポイント、2位に24ポイント……というように、順位が下がるごとに与えられるポイントが1ずつ減っていく。それぞれの得点が合計され、最終的にトップ50のリストができ上がるのだ。
Getty Images今年はタイ版の編集長兼アジア太平洋地域の責任者であるビマ・セッドが、メッシをトップ25に選ばなかった。また他の国を見てみても、シンガポールで18位、インド、マレーシア、インドネシア、メキシコでも15位にとどまった。
メッシは昨シーズン、全公式戦で52試合に出場して54ゴールを挙げたが、1位に推したのはたった4人。チリ、ケニア、南アフリカ、そしてアルゼンチンの編集長だけだった。
12人の投票者がメッシを2位に選んだが、バルセロナの番記者を務めるイグナシ・オリヴァですら、ブラウ・グラナの背番号10を、最大のライバルであるレアル・マドリーのスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドより下位と判断した。ちなみにロナウドは、55人の投票者のうち50人から最も多いポイントを与えられ、完全勝利を手にしている。
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■世界最高の選手を決める『Goal 50』とは?
『GOAL 50』は過去12カ月の活躍に基づいて世界から50人のベストプレーヤーを選出し、ランキングするアワードだ。世界37カ国にあるGoalの編集長や記者たちが……
・ビッグマッチにおけるプレーぶり
・前年と比べたパフォーマンスレベルの一貫性
・記憶に残る活躍だったかどうか
・所属クラブと各国代表での実績
これらを総合的に判断し、候補者を選定。ポイントの合計でトップに立った選手が「世界最高の選手」の称号に輝く。
■世界最高のサッカー選手50人を見るには?
『Goal 50』に選ばれた選手の多くがプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、そしてリーグ・アンでプレーしています。この“欧州5大リーグ”をすべて見られるのが『DAZN』です。
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文=Mark Doyle/マーク・ドイル