元イタリア代表ロベルト・バッジョ氏の娘ヴァレンティーナさんが26日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、父親について語った。
現役時代に“偉大なるポニーテール”の愛称で親しまれたバッジョ氏は、フィオレンティーナやユヴェントス、ミランなどで活躍。スクデットやUEFAカップなどのタイトルを獲得し、1993年にはバロンドールを受賞した。ワールドカップには1990年イタリア大会から3大会連続で出場。1994年米国大会では、決勝トーナメントで5得点を挙げるなどしてイタリアをけん引した。しかし準決勝ブルガリア戦で負ったケガの影響からか、ブラジルとの決勝のPK戦に5人目のキッカーとして登場したが枠外に外して失敗。W杯優勝を目前にして逃した。ファンタジスタの娘であるヴァレンティーナさんが見解を示した。
「1994年の決勝のPKは時々、話題になることがある。私はブラジルに行く機会が多いが、向こうでもみんながよく覚えているようね。あれは彼の人生において消し去ることのできない記憶。しかしこのことを彼と話すのは難しい」
「あそこまでたどり着くのにかなりの苦労をしたはず。しかしあのPKを機に、ファンからより一層、愛されるようになったのではないだろうか。あれは“偉大な選手でも失敗する”ということの証明であり、まるで人間に戻ったかのような瞬間だったから」
またヴァレンティーナさんはバッジョ氏の近況についても報告。「特に引退後は無口になった。以前はサッカーのために家にいないことが多かったが、今は家族の時間を楽しめる。父とは、カードゲームをしたり、料理をしたりしている。彼はとても優しいの」などと語った。
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