ミランの18歳GKジャンルイジ・ドンナルンマに殺害予告が来ていると代理人のミーノ・ライオラ氏が明らかにした。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が19日伝えている。
先週、ミランのマルコ・ファッソーネCEOが記者会見でドンナルンマが契約を延長せず、オファーを拒否したことを明らかにした。かねてより18歳の若き守護神には、欧州各国のビッグクラブが獲得に興味を示してきた。しかしドンナルンマは終始、ユニフォームのエンブレムにキスをするなどしてクラブ愛をアピールし、ミラン残留を希望していることを示してきた。
■ミラン愛を貫かず殺害予告や偽ドル札の嵐
ところがドンナルンマ側からの突然のオファー拒否に、ミランサポーターは戸惑いを隠せない。18日に行われたU-21欧州選手権のデンマーク対イタリア戦では、ゴールを守るドンナルンマに対し、大量の偽ドル札が投げ込まれ、「ドルラルンマ」と非難する横断幕も見られた。ライオラ氏はこのほか、ドンナルンマへ殺害予告も届いていることを明かした。
「すべての責任は私が負うのでジージョ(ドンナルンマ)をそっとしておいてほしい。彼の家族の元には殺害予告も届いている。信じられないことだ」
5年間で5000万ユーロ(約62億円)というオファーを受けていたとされているが、ライオラ氏は契約更新を拒否した理由を挙げている。
「なぜあんなに急ぎ、6月13日に最後通告して凄いプレッシャーをかけようとしたのか。強引なやり方に対してこちらは“シー(はい)”とは言えなかった。合意に至るまでの前提条件が整っていなかった。ミランはすべての交渉をメディアに流していて、結果、サポーターの一部がジージョに反感を持つようになった。だがクラブは彼を守ってくれなかった」
一方で、レアル・マドリーとすでに合意に達しているとの情報については、否定している。
「それはありえない。もしそうならマドリードへ行くのに、(アドリアーノ)ガリアーニの助けは必要ない。16歳の時からずっと数多くのクラブが彼を獲得しようとしている。その事実だけだ。それでも彼はミランにいることを望んでいたんだ」


