マンチェスター・ユナイテッドは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でバルセロナと対戦することが決定した。オレ・グンナー・スールシャール監督は、1999年のCL優勝を回想しながら「今回も良い試合になる」と自信を見せた。クラブ公式サイトが指揮官のコメントを伝えている。
ラウンド16でパリ・サンジェルマンを相手に敵地で奇跡の大逆転を果たしたマンチェスター・Uは、抽選の結果、準々決勝でスペイン勢唯一の8強入りを決めたバルセロナと対戦することが決まった。
シーズン途中から暫定監督に就任し、見事にチームを立て直したスールシャール監督にとって、バルセロナの本拠地であるカンプ・ノウは、特別な思い出がある。
「たくさんの友人からメールが届いてね。あれから20年目で、私の背番号が20だったのだから、勝ち抜けるはずと言ってもらえた」
指揮官が「あれから20年」と振り返るのは、1998-99シーズンにカンプ・ノウで行われたCL決勝のバイエルン・ミュンヘン戦のこと。当時三冠を目指していたマンチェスター・Uは前半、バイエルンに先制点を許す苦しい展開に。その後の反撃も実らず敗戦ムードが漂い始めた後半アディショナルタイム、テディ・シェリンガムが起死回生の同点弾を決めると、その2分後にスールシャールが決勝点を奪取。この劇的な逆転勝利は“カンプ・ノウの奇跡”として今も語り継がれている。
「私のキャリアで最大の夜になった。もちろん、あの当時のチームの大半の選手にとって、信じられないくらい素晴らしい夜になった」
そう語る指揮官は、「またカンプ・ノウに行ける!素晴らしいスタジアムだ。それにもちろん、あのシーズンはグループステージで彼らと対戦して、ホームとアウェイのどちらも3-3のドローだった。今回も良い試合になる」と、バルセロナとの対戦を歓迎した。
そのうえでバルセロナについて「彼らとは2009年、2011年の決勝で対戦している。2008年の準決勝ではスコールジー(ポール・スコールズ)がゴールを決めた。我々のファン、クラブが切望している類の試合になる」と気持ちを高ぶらせていた。
バルセロナは直近3シーズン、準々決勝での敗退を喫しており、今季は4季ぶりの4強入りを目指している。果たしてスールシャール率いるマンチェスター・Uが、バルセロナの前に立ちはだかることができるのか、注目だ。




