明治安田生命J1リーグ第25節が9月9日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと大宮アルディージャが対戦した。試合は1-0で鹿島の勝利。試合後、大宮の伊藤彰監督が記者会見に臨んだ。
首位の鹿島と互角に渡り合いながらも、一歩及ばなかった大宮。監督はまず「鹿島まで来ていただいたのに勝ち点3を取れなくて、本当に申し訳なく思っています」とサポーターに謝罪の意を述べた。
失点は33分。左サイドでパスを受けたFW金森健志がドリブルで持ち込み、大宮のDFをかわしてクロスを供給。これにFW金崎夢生がダイレクトで合わせ、ゴールへ突き刺した。このシーンについて伊藤監督は「前半に関してはパワー持って入れたんですが、少し相手にペースを握られたなというところから、押し返せずに失点してしまった。そこは反省していかなければいけないと思います」と説明。悔しさをにじませた。
鹿島に対しプレスに行けない状態が続いた前半。「オーガナイズが4-3-3で、1トップ気味にというところで、ボール保持者にプレッシャーが掛からなかった」と判断し、監督は後半からフォーメーションを4-2-3-1に変更した。「トップ下を置くような形で、プレッシャーを掛けに行くオーガナイズを組みました。その中である程度、自分たちの攻撃ができたかなと思っています」と、まずまずの手ごたえを口にする。
51分にはFWマルセロ・トスカーノが負傷。担架で運ばれ、そのままFW大前元紀と交代した。このアクシデントについては、「以前から少し考えていたのですが、トップ下は大前選手が一番できる選手。ゲームをコントロールできますし、得点というところまではクオリティが高い。そういう意味ではプラン通りというか、少し形は変わってしまいましたけど」と、タイミングを除けば想定通りの交代であったと明かした。
